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【新人介護士、ご家族向け】認知症の人に絶対にやってはいけない対応3選

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こんばんは。介護福祉士のハレくんです。

 

今日は、新人介護士さんやご家族の方向けに、認知症の人への対応方法について、記事を書いていきます。絶対にやってはいけない対応を3つ、シェアしていきます。

 

先日のこのツイートを、マリアナ海溝の底付近まで深掘りした感じの内容になってます。

 

 

 

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認知症とは

このブログに辿り着いてくれている時点で、認知症とは何なのかという事は既に知っていると思うんですが、新人介護士さんも居ると思うので、認知症について簡単に説明しておきますね。

 

認知症とは、脳の神経細胞が減少したり、破壊される事によって、日常生活に支障が出ている状態の事です。物事を理解する能力の低下、判断力の低下、自覚の無い物忘れ(体験した事を全て忘れる)等が症状としてあります。

 

認知症にも色々ありますけど、超簡単に説明するとそんな感じです。

 

ここからは、認知症の人に絶対にやってはいけない対応を3つ紹介していきます。台風の日に川で泳ぐくらいやってはいけない事なので必見です。

 

言っている事が事実と違っても否定しない

認知症の人へのダメな対応1つ目です。コレめちゃくちゃ大事です。基本中の基本です。認知症の人が、事実とは違う事を言った時に、『それは違いますよ』と、否定してはいけません。ナゼ否定してはいけないのかと言うと、言っている事が事実だからです

 

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…ちょっと何言ってるか分からないと思った方、すみません。説明します。

 

側から見れば事実では無い事を言っているようでも、本人からすれば事実という事です。  

 

認知症には、見当識障害と言って、自分の置かれている状況が理解出来なくなってしまう症状が出る事があります。朝なのに夜だと思い込んでしまっていたり、介護施設の事を自宅だと思い込んでしまっていたりする症状の事です。

 

介護士側から見れば、勘違いしていると思う事も、認知症の人本人からすれば、紛れもない事実なんですね。完全に思い込んでいる状態なので。

 

例えば、認知症の利用者さんが、介護施設の事を自宅だと思い込んでいる場合、そこら辺の引き出しや冷蔵庫を、介護士が開けているのを見ると、『この人達、人の家の引き出しや冷蔵庫を勝手に開けて、何なの…』と、不安な状態になっていきます。

 

その上、『ここはアナタの家じゃなくて、介護施設ですよ!』なんて事を言われた時には、完全に不穏状態になってしまいます。逆の立場で考えてみても、不穏になる気持ちは分かりますよね。

 

なので、認知症の人に対して否定はNGなんです。対応する人は、認知症の人の世界線に乗った支援を意識していきましょう。

 

『さっきも聞きました』は禁句

認知症の人へのダメな対応2つ目は、何度も同じ事を言われた時に、「それ、さっきも聞きましたよ」と返す事です。コレもマジでダメです。介護士さんでも、やっちゃってる人多いかもしれませんね。

 

認知症の人は、自分が認知症であるという事を、自覚している場合があります。軽度の場合だと、ほぼほぼ自覚しています。

 

『何度も同じ事を言っていないだろうか…』『また大事な事を忘れていないだろうか…』という不安を常に抱えているんですね。人間誰しも自尊心があるので、何度も同じ事を言っていたり、大事な事を忘れてしまっていたりすると、カッコ悪い・恥ずかしいなと思ってしまうんですね。

 

そんなメンタルでいる時に、『それ、さっきも聞きました』なんて大勢人が居る所なんかで言われると、自尊心を日本刀で斬り付けられているような気分になりますよね。

 

自尊心が保てなくなると、うつ病を発症してしまったり、生きる気力を失ってしまう事に繋がるので、認知症の人が何度同じ事を言ってきても、毎回同じような対応で返す事が重要です。

 

怒る

最後3つめ、認知症の人に対して、露骨に怒ってはいけません。対応していてイライラする事は当然あるでしょうけど、その感情をモロに表に出してはいけません。自己コントロール力が試されますね。

 

怒ってはいけない理由として、自尊心を傷つけてしまうからというのも当然ありますし、介護者側が危険な場合があるというのも理由の1つです。

 

上述した通り、認知症になると、脳の機能低下によって判断力が低下し、暴力を振るうまでのリミッターが短くなっている場合があるので、感情的にさせるような事をしてはいけないんですね。

 

介護者側が感情的になってしまうと、相手も感情的になってしまうので、落ち着いた対応が求められますよね。落ち着いた雰囲気を演出する感じです。感情のコントロールが上手くできなくなっている認知症の人には、浮き沈みの無い一定の対応が必要なんですね

 

(手に負えないような暴力の場合は、寄り添った対応どうのこうの言ってる場合ではなく、服薬コントロールが必要だと思います)

 

という事でまとめると、認知症の人へのダメな対応として、言っている事が事実と違っても否定しない事、『さっきも聞きました』を言わない事、怒らない事、の3つがあります。

 

認知症の人の世界観に合わせた対応をし、自尊心に配慮しつつ、感情的にさせない事を意識すると、対応が上手くいきやすいので試してみて下さい。といった内容でした。

 

最後に

認知症の人の対応は難しいですよね。経験を積めば感覚的に分かってはきますけど、ミスる時はミスりますからね。経験が長いからって偉そうな事は言えません。

 

とりあえず今日紹介したような、基本的な事を意識しながら、応用させつつ、相手によって対応を変化させる感じが正解かなと思います。

 

色々大変ですが、頑張っていきましょう!(眠たくなってきました!!)

 

おやすみなさい。

 

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