こんばんは。介護福祉士のハレくんです。
今日書いていく内容は、なんの罪もない僕が、いきなり利用者さんに泥棒扱いされて非常に困った時の実体験についてです。介護士歴1年くらいの頃の話です。
笑っちゃうほど悲惨な出来事だったので、笑ってはいけないチャレンジにしましょう。
この記事を見て笑ってしまったら僕の勝ち。笑わなかったらアナタの勝ちです。
それでは、絶対に笑ってはいけない介護現場、スタートです。
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ある日の事
施設勤務時代の話なんですが、ある日の出勤日、僕は朝イチで利用者さん達に挨拶をして回っていました。
「〇〇さんおはようございまーす」「△△さんおはようございまーす」
って感じで挨拶をしていた所、「ちょっと!!アンタ!!アンタよ!!」と、プロレスラー並の声量で僕を呼ぶ利用者さんが出現しました。
その人の方を向いてみると、左之助がボコられた後のるろうに剣心みたいな目つきで僕を見てて、『ココに来い!』と、激しく手招きをされていました。120%ブチ切れている様子で、スーパーサイヤ人になるかならないかくらいの怒りようでした。
僕は何も悪い事なんてやってませんし、そもそも出勤したばかりだし、意味が分からず、下の画像のような表情で、「どうしたんですか?」と聞きました。
「いいから来い!」という事なので、その人の近くに行くと、「あんた私の鞄を盗ったやろ!」との事で、どうやら、僕がその利用者さんの鞄を盗んだと思い込んでいるようでした。
「いやいや、盗ってないですよ!」
と、弁解し、出勤したばかりである事を伝えても、『夜中に部屋に入って来た時に盗ったやろ!』みたいな感じの訴えが続きました。
昨日の夜勤は僕ではなかった事を伝えても、何を言っても興奮は収まらず、とにかくその利用者さんの中では、僕が犯人であるという事は揺るぎない事実のようでした。
詰められている最中僕は、走馬灯が見えていました。幼稚園の頃、仲の良かった将君が、ダンボールで作ったロボットを持って、僕に突っ込んでくる映像が、僕の脳内には流れていました。
助け船来航
するとそこに、今でも尊敬している、Hさんという超優秀な介護士がやってきて、その利用者さんに話を聞いてくれました。
そしてHさんは、「ここには人の物を盗むような人は居ません。部屋にあるかもしれないので探しに行きましょう」と、利用者さんと僕を連れ、居室内に鞄があるかどうか、探してくれたんですね。
すると、ベッドマットと布団の間に、小さな巾着袋が見つかりました。
Hさんが、「これですか?」と聞くと、利用者さんは、「そ、それです」と、答えました。
その瞬間僕は、『あるやんけ!』と、心の中で叫び、将君に、『無罪を勝ち取ったよ…』と脳内で報告しました。
その後その利用者さんは、とても申し訳なさそうな態度で僕に接してくれ、「ごめんね」と、謝罪の言葉も頂きました。
一件落着ですね。
しかし、あんなにも怒るという事は、その巾着袋には相当高価な物が入っているのではないか?ご主人の形見等、何か大切な物が入っていたのだろうか?…そう思い、その利用者さんに、「その巾着袋には何が入っているんですか?」と、聞いてみたんですね。
するとその利用者さんは、その巾着袋から中に入っている物を取り出し始めました、
なんと中に入っていたのは、ティッシュでした。
四つ折りのティッシュ!!
ちりし!!!
四つ折りのちりし!!!!
またこの顔ですよ。
そりゃまぁ鞄を盗まれたとなったら怒るでしょうけど、ティッシュでよくあんな親の仇みたいな顔になれましたねと。せめて保険証とか入ってて欲しかった。そんな事を言いたくなりましたが言葉を飲み込み、「見つかってよかったですね」と声をかけました。
エンディング
僕からすれば、あまり価値を感じられないティッシュ。しかし、物が無かった時代に生まれた利用者さんからすれば、特別なものだったのかもしれません。
僕は忘れません。それから暫くして、アナタが僕にティッシュをくれた事。アナタからすれば、特別な物であるティッシュを僕にくれた事。忘れません。使用済みだった事も、忘れません。
以上。利用者にいきなり泥棒扱いされて詰められた話でした。
最初は読者さんを笑わせようと思って書き始めましたが、途中からドキュメンタリーのような感動話になってしまった事をお許し下さい。この話を聞いて、涙が止まらない介護士さんも沢山いると思います。
その涙、何で拭きますか?
いつも当たり前のように使っていますが、時には涙を拭くという、大切で特別な役割も果たします。その1枚、大切にお使い下さい。そのハンカチ。
それでは、最後まで読んで頂きありがとうございました。
おやすみ将君。
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