こんばんは。介護福祉士のハレくんです。
皆様、納棺師という職業をご存知ですか?(鬼のように唐突)
Twitterでも、アンケート機能を使って同じ質問をしてみたところ、約1000人の方が答えて下さり、知っていると答えた人が77%、知らないと答えた人が23%という結果になりました。
ちょっと皆さんにお伺いしたいのですが
— ハレくん (@harekunoku) 2020年12月24日
『納棺師』
という職業をご存知ですか??
「『おくりびと』という映画で納棺師を知った」という人が多かったのですが、2割強の人が知らないというのは、職業としてはかなり知られていないレベルだと思います。
今回なぜこんな事を聞いたのかといいますと、先日、株式会社エンジという企業様から僕宛に、『納棺師という仕事の認知度を上げるために協力してくれないだろうか』といった内容のメッセージが届いていたんです。
しかし、このブログで納棺師について書いても見られないでしょうし、年末で仕事の方もバタバタしているので、お断りさせて頂こうと思ったのですが、頂いたメッセージの中に、『介護士さんなら納棺師について興味を持ってもらえるはず』みたいな事が書いてあったんですね。
その理由を聞いて、その後何度かやり取りさせて頂いて、紹介させて頂く事を決めました。
ちなみにその理由というのが、納棺師業界が抱えている問題が、介護業界が抱えている問題とほぼ同じであるという事と、仕事の本質的な部分が、介護士とほぼ同じであるという事です。もう、ほぼ介護士です。
そんな感じで、今日は、ほぼ介護士の納棺師という職業について知って頂くための内容になります。納棺師、深いので、退屈せず最後まで読んでもらえる事間違い無しです。
ではいきましょう。
納棺師とは
納棺師とは、亡くなった人を棺桶に納める仕事をする人です。
仕事の依頼を受けたら、葬儀場、又は亡くなった方のご自宅に行き、亡くなった方の顔や体の手当てをします。
そして、手足を拭く湯灌(ゆかん)又は、入浴車両を使ってお風呂に入ってもらう湯灌をし、髭を剃り、着替えや化粧を施した後、棺桶にご納棺するまでが納棺師の主な仕事になります。(業務は他にもあると思います)
ここで皆様にちょっと考えてもらいたいのですが、葬儀ってなぜすると思いますか?
僕は、葬儀は亡くなった人のためにするものでは無いと思っています。(なんて事を言うんだ)葬儀は、見送る側の人のためにあるものだと思うんです。
こんな事を言うと叩かれるかもしれませんが、人が人のためにやってる事なんて1つも無いと思ってます。(追撃)
葬儀は、亡くなった方の尊厳を守るために行うのではなく、亡くなった方の尊厳を守りたいから行うんですよね。
『誰かのため』と思ってやってる事も、実は自分のためにやってる事だったりします。
大切な人を亡くした時って、
もっと沢山話しておけば良かった。
もっと優しくしていれば良かった。
もっと会いにいけば良かった。
こんな事を思ってしまいますよね。このような、後悔に近い感情を持ったままでは、前を向いて生きていく事ができません。
どこかで切り替えて、自分の中で決着をつけないと、気持ちが沈んだまま今後の人生を送る事になってしまいます。
葬儀は、そんな気持ちを切り替えるためにあるんだと思います。亡くなった人を綺麗な状態で見送って、葬儀が終わると、『終わった』と、自分の中で決着をつけるために、お葬式という行事があるんじゃないでしょうか。
ここまでは僕の意見ですが、今回連絡を下さった方も、
『私たちは葬儀は遺族やみおくる方の心のためにすると考えています 。残された遺族が心を整えるため、悲しみから回復する為、大切な人の死という事実を受け入れる準備をするため。
社会的な体裁が前に来てしまい、 祭壇や儀式の仕方が大きく取り上げられますが、葬儀は別れの儀式であり、 棺に納めるところが一番のクライマックスだと考えております。
一番最後に見る姿が生前の優しさや体温や穏やかさであってほしい と願っています。』
と仰っていました。本当に心のある方でした。
ここまで聞いて、介護士の仕事と非常によく似ていると思いませんか?
介護士の仕事は、利用者のオムツを変えたり、入浴介助をする仕事がメインの業務だと思われがちですが、違いますよね。
実際は、要介護状態になってしまった事で、下がってしまった幸福度を、出来る限り引き上げる努力をするのが、介護の仕事の本質です。
利用者の人生の質を高める事が介護の仕事の本質ですが、納棺師の仕事も同じように、大切な人を見送る人たちの、今後の人生の質を向上させる事を目的としています。
納棺師業界が抱える問題
納棺師の業界も、介護業界と同じく人手不足で、賃金の上昇や社会的地位の向上が課題のようです。(調べた所、納棺師の平均月収はおよそ25万円)
手に職系の仕事で需要があるのに、報酬と社会的地位が見合っていないという所が、介護業界と同じですよね。これはもう納棺師=介護士という事になると思います。(ならない)
介護士や納棺師のような、誰かの人生を良くしようとする業界には、金の雨が降るべきですし(言い過ぎ)、働く人の社会的地位も高くなければならないですよね。
今後、様々な仕事がAI化・ロボット化と、自動化されていきますが、納棺師のような仕事は自動化しにくい分野と言えますし、たとえ自動化できたとしても、自動化すべきでない分野だと思います。これから注目される仕事である事は間違いないでしょう。
介護業界と同じく、まだまだ課題はありますが、今後要チェックな職業です。
緑アカデミーについて
最後に、この度連絡を下さった、株式会社エンジ様が、緑アカデミー(納棺師養成講座)を2月に開講することを予定されているとの事なので、紹介させてもらいますね。
緑アカデミーは、深刻な納棺師不足の解消と、 納棺師の地位と給与の向上をめざす事を目的としていて、葬祭業界のどんな職種にも役立つスキルが身につく講座だそうです。
受講資格については、学歴や経験は不問なので、納棺師に興味がある人や、手に職を付けたい人は要チェックですね。介護福祉士と納棺師の二刀流とかも結構強いと思います。
最下部に、緑アカデミー受講申し込みページのリンクを貼っているので、気になった方はチェックしてみて下さいね。
ちなみになんですが、講師の方は、15年の納棺師歴がある、矢野さんという女性で、シングルマザーとして3人のお子さんを育てながら起業した、スーパーパワフル女性社長で、超美人だそうです。超美人だそうです。超美人だそうです。(見たいので3回言いました)
(男っぽいところがあり、美人を売りにしているタイプではないそうです)小声
緑アカデミーの開講期間は、2021年2月15日から2月26日の10日間となっており、月曜日〜金曜日の9:00〜17:00となっています。(休憩60分)
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※緊急事態宣言を受け、4月12日開催に変更となりました。
(2/8に緑アカデミーのサイトが更新されます)
まだ一般公開されていない、授業スケジュールをコッソリ見せて頂いたのですが、ガッツリ学べる内容だと思いました。
開催場所は、座学が東京都中央区、実技が神奈川県横浜市です。(詳細は申し込み時にお知らせとの事)
受講料は初め50万円に設定されていましたが、ハレくんパワーで(本当は助成金パワー)、現在は25万円に変更されています。(比較的かなり低めの料金設定でした)
コチラ、緑アカデミー受講申し込みページです。名前や住所等、簡単な登録フォームに入力するだけで申し込めます。緑アカデミーについても詳しく記載されています。気になった方はチェック↓
https://ensosai.jp/company-academy
最後に
介護士の皆さん、納棺師どうですか?ちょっと気になりませんか?気になりますよね。講師の矢野さんも気になりますよね。もし緑アカデミーを受講して矢野さんに会ってきたという方がいましたら、どんな人だったか教えて下さい。(どんだけ気になるん)
という訳で皆様、最後まで読んで頂きありがとうございました。納棺師も介護士も、爆上げでいきましょう。(なにを)
おやすみ矢野さん。
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