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【物取られ妄想】いつも犯人扱いされていた僕が、狙って信頼を獲得した話

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こんばんは。介護福祉士のハレくん(@harekunoku)です。

 

昔の話なんですけど、認知症で、物取られ妄想の症状が酷い方の支援に入り始め、僕はその人の中でいつも、『何かを盗んだ犯人』に仕立て上げられていました。執行猶予無しの懲役5年みたいな扱いを受けていました。

 

訪問で家の中に入るので、疑われるのは必然と言えば必然です。壊れるほど冤罪を主張しても1/3も伝わりませんでした。純情な感情は空回りです。

 

しかしある時から、僕はその利用者さんからの信頼を獲得したんです。いつしか信頼されていたのではなく、狙って信頼させました。計算高いパパ活女子のような思考力で。

 

という事で今日は、いつも犯人扱いされていた僕が、狙って利用者さんからの信頼を獲得した話をしていきたいと思います。

 

 

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物取られ妄想のメカニズム

その利用者さんは中度の認知症で、とにかく物忘れと物取られ妄想が顕著でした。家の中に入る僕が、何か物を盗んだと疑われるのは当然ですよね。

 

物取られ妄想の症状は大体、自分で物をどこに仕舞ったのかを忘れてしまっている事が原因で起こります。

 

例えば、財布を寝室のタンスの中に仕舞っている事を忘れて、「財布が無くなった」という訴えが出てくる訳です。なので探せば大体出てきます。

 

無くなる→誰かを疑う→探す→出てくる→安心という事の繰り返しです。

 

そんな感じなので、物が無くなる度に僕が犯人扱いされていたんですが、このままの状況では非常に仕事がやりにくいですし、利用者さんの精神衛生的にも良くないので、どうにか疑われないように、信頼してもらえる方法はないだろうかと考えました。

 

古畑任三郎が推理中のBGMを脳内で再生しながら考えました。

 

そしてある案が僕の中で浮かんだので、その案を決行する事にしました。もはや犯人マインドです。

 

その案とは

認知症は記憶は残らないが感情は残るという事を僕は魂レベルで理解していたので、『僕は人の物を盗んだりするような人間ではない』という事を、その利用者さんの感情に刻み込もうという作戦です。

 

その具体的な方法とは、無くなったとされる物を探して見つかった時に、

 

「ありましたね!〇〇さん、物が無くなったって言った時に、本当に無くなってた事ってありませんよね!探したら確実に家の何処かから出てきますよね!絶対に無くなってませんよね!」

 

と、『物が無くなったと思っても家の何処かには必ずある』という事をかなり大袈裟に主張し続けました

 

この対応を、物取られ妄想が発生する度に行っていると、利用者さんの感情に徐々に変化が見られてきたんです。

 

物が無くなった→誰かに盗まれた→怒り・不安

 

だったのが

 

物が無くなった→何処かにあるかも→不安

 

こう変化していきました。

 

怒りの感情が発生しなくなっていったんです。僕は利用者さんに、『物が無くなっても、誰にも盗られてない』という感情を刻み込む作戦に成功しました。

 

それからというものその利用者さんは、物が無くなった時、僕に対して、「財布が無いんだけど、探してくれる?」と頼むようになりました。

 

以前のように、明らかに僕を犯人扱いしつつ、母親を捕食された時のエレン・イェーガーのような顔で、「財布が無い!!」と感情的になられる事は無くなりました。

 

(稀に、元々無かった物を無くなったと言われる場合もあるんですが、その場合は、『息子さんが持ってますよ』等と言って、息子さんと話を合わせてもらうような対応をしていました)

 

それからは非常に対応しやすかったですし、利用者さんも僕の事を疑わなくなったので、精神的に楽になったはずです。

 

認知症の度合いや性格にもよるとは思うんですが、感情の書き換え作戦はかなり有効に働く場合がありますし、他のシチュエーションでも活用できると思うので、介護士さんは是非、この作戦を取り入れてもらえたらと思います。

 

最後に

僕昔、車の中に置いていたはずの財布が無くなって、『うわ!盗られたかも!』と焦った事がありました。

 

探しても探しても見つからず、諦めかけていたその時、車の上にあるのを発見。上ですよ。屋根の上。

 

なぜ?と思い考えていたら、昨晩、セルフのガソリンスタンドで車にガソリンを給油中、車の上に財布を置いたのを思い出しました。

 

その後普通に走行してるんですけど、その間、落下する事なく、ピタッと屋根にくっついていてくれたんです。滑りにくい素材だったとはいえ、優秀な財布でした。

 

『良かった…』僕は胸をなでおろし、その財布を持ってパチンコに直行。結果、全ての諭吉と樋口と野口を失う事に。

 

『こんなに悲しいのなら…苦しいのなら………財布などいらぬ!!

 

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と、見つかった時の喜びの感情が、悲しみに書き換わってしまいました。っていう話です。

 

おやすみサウザー。

 

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