こんばんは。介護福祉士のハレくん(@harekunoku)です。
先日こんなツイートをしました↓
社会福祉法人で働くべきか、医療法人で働くべきか、株式会社等の営利法人で働くべきかは、自分の仕事に対する価値観で変わります。
— ハレくん (@harekunoku) 2021年9月26日
どんな価値観の人が、どんな法人で働くべきなのかについて、次のブログで解説します。
僕がやってるオンラインサロンの中で、介護事業の経営者の方と、この事について話をして、僕自身とてもシックリきたので、皆さんにも共有していきます。
この記事が、介護士さんが職場を選ぶ上で参考になる事は間違いないですが、僕の主観も入っているので、その辺は考慮してもらえたらと思います!
では行きましょう!
社会福祉法人、医療法人と株式会社(営利法人)の違い
社会福祉法人や医療法人とはどういった法人なのか。株式会社や合同会社と何が違うのか。といった事を知っておくと、話の全体像が見えやすくなるので、最初に簡単に説明しますね。
社会福祉法人とは、公的機関から認可を得て運営している、非営利法人です。公的機関と紐づいているという事もあって、税金面でかなり優遇されるという最強のメリットがあります。
本来は公的機関が運営するべきだが、それは難しいので、民間に委託して運営してもらおうというのが、社会福祉法人です。公務員に近いものがありますね。
非営利法人なので、お金を儲ける事だけを考えて運営してはいけません。儲ける事よりも公益性を求められます。また、福祉に全く関連しない事業を法人として行う事も許されません。この点は医療法人も同じようなものです。
一方、株式会社や合同会社といった営利法人は、お金を儲ける事を目的として運営しても良いので、何の事業をやっても構いません。介護事業をやりながら、全く別領域の事業を立ち上げる事もできます。
ですが、社会福祉法人のように、優遇される事が一切無いので、公益性重視の運営は難しくなります。
コンボウとたいまつで魔王に勝利するくらい難しい事だと思って下さい。
非営利法人は経営者の人間性が運営に色濃く反映する
上述した通り、社会福祉法人や医療法人は、非営利法人であるため、利益を残す事以上に公益性が求められ、経営者の人間性が運営に色濃く反映する事になります。
つまり、経営者が、利益は社員に還元しようという価値観なら、そこの社会福祉法人(医療法人)で働く社員の給料は高くなるという事です。
SNSなんかで、高額な給与を貰っている事を発信している介護士さんも多くいますが、大体、社会福祉法人か医療法人で働いている人です。
営利法人は利益を追求せざるを得ない
一方、株式会社等の営利法人は、利益を追求し、内部留保を残す必要があります。全てが自己責任で、誰も助けてくれないので、緊急事態に備えておかなくてはいけませんし、社員の給料を上げるためには、単純に利益を増やすしかないからです。
事業を拡大している社長を見て、「アイツは金儲けに走った」なんて言う人がいますが、社員の給料を社会福祉法人並みにしようと思うと、優遇が受けられない分、稼ぐしかないんです。
「金儲けに走った」なんて言われている社長ほど、社員の待遇を良くするために頑張られています。
頑張り次第で大きなチャンスを手にする事ができるのが、営利法人で働く事の魅力の1つです。
どの法人を選ぶべきか
ここまでの説明で大体分かってもらえたとは思うんですが、これからずっと福祉業界で働くと決めていて、給料という形で収入を上げていきたい価値観の介護士さんは、社会福祉法人や医療法人で働くのがオススメです。
ビジネスを学びたい介護士さんや、介護以外の仕事にも興味がある介護士さん、努力して将来的に大きく収入を上げたい介護士さんには、営利法人で働く事をオススメする事になります。
人間相手の仕事に疲れてきた方には、動物園で働く事をオススメします。
注意点
ここからが大事な話です。
公益性を一切発揮しておらず、給料がやたら低い場合や、ブラックな環境で働かされる社会福祉法人や医療法人で働く事は絶対にオススメできません。
寝起きのチーズフォンデュくらいオススメできません。
働く人にとって、非営利法人である事のメリットが何1つ無いからです。経営者の人間性が色濃く反映されると言いましたが、経営者次第で最悪の環境にもなるという事です。別会社を作って、上手く利益を圧縮している人も居るとか居ないとか…。
また、営利法人なのに、非営利法人のような価値観を持った所で働くのもオススメできません。介護業界には多いと思います。
非営利法人には非営利法人なりのメリットがあるんです。そのメリットもないのに、非営利法人かのような運営をしていくなら、環境をブラック化させるしかありません。介護もビジネスであると捉えている会社を選ぶようにして下さい。
最後に
最後に念を押して言っておきたいんですが、ブラックは、何法人だろうとブラックです。
この記事の内容も、判断要素の一つでしかないので、職場を選ぶときは色んな要素に考慮して選ぶようにして下さい。
このブログの、介護士の転職・退職に関する有益情報というカテゴリーにある記事を読み漁ってもらえたらと思います。
では今日はこの辺で。
フロリダ。(風呂に入るから離脱)