介護職員の戦闘力が上がるブログ

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【利用者4人:介護士1人】人員規制緩和には反対です

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こんばんは。介護福祉士のハレくん(@harekunoku)です。

 

介護士の皆様、大至急コチラのツイートをご覧下さい↓

 

現状の、利用者3人に対し介護士1人の人員配置規制から、利用者4人に対し介護士1人にしようと検討されているとの情報が薮からスティックに飛び込んできました。

 

分かりやすい解説画像を置いておきます↓

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規制緩和すべきでない理由

テクノロジーがどれほどの力を発揮するのかは分かりませんが、人員規制緩和には反対です。

 

その理由は、これ以上介護士の負担を増やせんでしょうという所と、利用者4人に対して介護士1人の配置では、利用者さんが生きていく上で最低限の支援すらできないからです。

 

生きていく上で最低限の支援しかできないんじゃないですよ。生きていく上で最低限の支援もできないんです。介護施設勤務の経験がある方なら分かりますよね。

 

排泄介助も食事介助も低クオリティになるでしょうし、季節の行事なんてできる訳もなく、QOLを度外視した支援内容になる事は間違いないと思います。

 

利用者満足度が鬼低下する訳ですね。

 

そうなれば、介護士と言うより、ただの生かし屋です。生かし屋本舗です。もはや仕事ではありません。

 

介護士として専門性を持って、ちゃんとした仕事をしていないのにも関わらず報酬を得るというのは、お金を恵んでもらっているみたいで嫌というのが個人的な意見です。

 

同じような価値観の人も多いはずなので、介護業界から沢山の人材が去っていく事も予想されます。

 

身体的な介護を受ける時間は短い

テクノロジーに頼る事を否定している訳ではありません。介護の仕事にテクノロジーの力を使うなんて人間味が無い!介護業務は全て人間が行うべきだ!なんて意見はただの綺麗事だと思います。

 

機械化できる所は機械化していかないと、これからの超高齢化社会を回していく事は不可能ですからね。排泄介助なんて特に、完全機械化されると介護士増えると思いますし、利用者さんも機械の方が良いという方は多いでしょう。

 

ですが介護の仕事には、あらゆる場面で理解や共感の姿勢が必要になります。これは人間にしかできません。

 

利用者さんの立場に立って考えてみて下さい。

 

オムツ交換をしてもらっている時間、入浴介助してもらっている時間、その他身体的な介助をしてもらっている時間なんて、1日の中でせいぜい2時間〜3時間くらいです。

 

それ以外の時間は、人とコミュニケーションを取ったり、好きな事をして過ごしている時間です。

 

テクノロジーの力が倍増したとしても、介護士の数を減らせば、介護施設の利用満足度は著しく低下するという事です。

 

オムツ交換とか入浴介助とか、身体的な介助をする事が介護の全てだと思っていると、人員規制緩和の思考になるんでしょうが、実際そうではないんですね。これは現場経験者と介護サービスの利用者にしか分からない事です。

 

まとめ

伝わりましたでしょうか。

 

僕は、『介護』という商品を提供しているつもりで働いています。

 

例えば自分が何か物を買った時に、それが凄くクオリティの低い物だと残念な気持ちになりますよね。

 

介護だって同じです。お金貰ってやってるんですから、やるなら、クオリティの低いサービスを提供する訳にはいかないでしょう。歳とった後、ただ生かされる国とか最悪ですしね。

 

という事で、規制緩和には反対です。

 

国の状況的に仕方ない部分もあるのかもしれないですが、規制緩和が国や介護業界にとって逆効果になる可能性も十分あるので、そこら辺よく考えてもらいたいですよね。

 

という事で、今日はこのへんで失礼します。

 

おやすみテクノロジー。

 

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