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【人員基準緩和】介護業界に対する厚労省の発言が理解不能な件【魅力的な業界に】

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こんばんは。介護福祉士のハレくん(@harekunoku)です。

 

「より少ない人手でも回る医療・介護の現場を実現することが必要」

 

「より魅力のある職場を作り、他の分野から人材に入ってきて頂けるようにしていかなければならない」

 

この2つの発言は、日本介護支援専門員協会の全国大会での厚労省の方の発言です。(『の』が多い)

 

ソース貼っときます↓

「より少ない人手でも回る介護現場の実現が必要」= 厚労省担当課長 | articles | 介護のニュースサイトJoint

 

この発言、実際に現場で働いている介護福祉士としては突っ込み所が満載なので、早速突っ込ませて頂きたいと思います。

 

行きましょう。

 

2つの発言を別々に見ると理解できる

 

「より少ない人手でも回る医療・介護の現場を実現することが必要」

 

この発言、まぁ分かりますよね。反対ですが理解はできます。今後はテクノロジーの力を活用して人員基準を緩和しようって話ですよね。

 

介護士の賃金を大幅に引き上げたい気持ちはあるのかもしれませんが、財政的に厳しい事もあり、超高齢化社会を乗り切るための致し方ないビジョンなのかもしれません。

 

介護福祉士の僕としては、利用者さんの生活の質(QOL)を落とさない事が仕事の本質だと思っているので、人員基準を緩和させて人手を減らすのは断固反対ですが、国の言いたい事もまぁ分かります。

 

「より魅力のある職場を作り、他の分野から人材に入ってきて頂けるようにしていかなければならない」

 

この発言も分かります。これは抵抗無く理解できます。

 

介護業界は問題が山積みで、改善しなければいけない事が沢山あります。賃上げ等の処遇改善や利用者からのセクハラや暴力等の問題を解決させ、やり甲斐があって魅力のある業界にしなければ人は集まりませんからね。

 

2つの発信、両方とも理解できます。

 

否!

だがしかし、コレらを同時に言われると理解不能です。

 

同じ人物が、同じ場所で、同じ時間帯に、この2つの発言をしているんですが、ちょっと何が言いたいのか分かりません。小田和正さんでもビックリすると思います。

 

『介護現場が少ない人数でも回るように』というのは、利用者さんのQOLは置いといて、とにかく現場が回ればOKって解釈になりますよね。

 

利用者さんに楽しく生活してもらおうと思うと、それなりの数の介護士が必要ですからね。

 

外出レクなんて絶対できません。テクノロジーの力を借りられるのは施設の中だけですから。

 

利用者さんの楽しみを半減させ、とにかく安全に生きてもらう事だけに注力しましょうって事で、介護士は皆、生かし屋になろうと言ってるようなもんです。

 

で、

 

『より魅力のある職場を作り、他の分野から人材に入ってきて頂けるように』

 

この発言ですが、生かし屋に魅力を感じてやってくる物好きが何処にいるんですかって話です。

 

介護の仕事にやり甲斐を感じる場面て、利用者さんに喜んでもらえた時とか、笑顔で感謝された時等、利用者さんのQOLが上がったと感じられた時だと思うんですが、それが無くなると、やり甲斐的なものは皆無になります。

 

最低限の利用者対応、オムツ交換、入浴介助、更衣介助、食事介助、等等、こういった業務を時間に追われながら行う事にやり甲斐を感じる人は少ないですよね。

 

そして、大幅な賃上げが出来ないから人員を減らそうとしている訳なので、人員基準が緩和されたからといって、介護報酬が大幅に上がる訳ではありません。むしろ少ない人数で回せるようになるので下がると思います。

 

どの角度から見ても魅力的には見えませんよね。

 

2つの夢を同時に叶える事はできない

厚労省の人に教えてあげたいんですが、2つの目標を同時に叶える事は、基本的にはできません

 

今回厚労省が言ってるのは、「ニートを続けながら大金持ちになる!」って言ってるのと同じです。テキトーに喋ってんじゃないですか。

 

「歯磨きしながら美味しいハンバーグを食べる!」

 

「全力疾走しながら寝る!」

 

「試験勉強しながらドラゴンボールレジェンズをやる!」

 

「湯豆腐と冷奴を一緒に食べる!」

 

無理でしょ。

 

(湯豆腐と冷奴はいけるか…)

 

これはブルーハーツの甲本さんが言ってたんですが、夢は一個にしとけと。

 

甲本さんの夢は、ロックミュージシャンになる事、ただ1つだったそうです。だから叶えられたと。

 

しかし大体の人は、「ミュージシャンになって金持ちになりたい」とかって、夢を2個言うらしいです。

 

一個にしとけと!

 

一個にしないから叶わないんですと。

 

だから厚労省、「より魅力のある職場を作り、他の分野から人材に入ってきて頂けるようにしていかなければならない」←こっちに全力投球しましょう。

 

福祉の業界に思い切ってお金を投入するのも、国にとって良い投資になると思うんですよね。

 

歳をとっても楽しく暮らせる未来が想像できれば、国に活気が出ますよね。

 

介護業界が、ただ高齢者を生かすだけの業界になんてなれば、国民が未来を悲観しながら過ごす暗い世の中になりますよ。

 

国に活気が無いと、経済も何もかもダメになります。

 

夢は1つに絞って、明るい未来が想像できる国にしてほしいなって思いました。

 

最後に

介護施設が、ただご飯食べて、風呂に入って、オムツ変えてもらって、寝る場所になったら最悪ですよね。絶対入所したくありません。

 

お気に入りの介護職員や他の利用者さんとゆっくり楽しく話をしたり、何かしら少しは楽しみを持って生活したいです。

 

歳とっても楽しけりゃ、歳とる事にネガティブな感情も湧きません。幸福度の高い国にしようと思えば、福祉業界の発展は必須だと思います。

 

という事で、介護報酬6000倍でなんとかお願いいたします。

 

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それでは今日はこの辺で。

 

おやすみヒロト。

 

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