こんばんは。介護福祉士のハレくん（@harekunoku）です。
僕は介護系の情報発信者ですが、利用者さんとのエピソード等はあまり発信しないようにしています。自分の中で、発信に色々と規制を設けているので。
発信するとすれば、何年も前の、皆もう忘れてるような事だけです。
今日のこの記事の内容も、10年くらい前にグループホームで勤務していた頃の話です。
先日その頃の事を思い出して、『そういやあんな事あったな〜』とほのぼのした気分になったので、読者の皆様にもほのぼの共有していきたいと思います。（たまには）
では行きましょう。
お酒が好きな男性ご利用者Yさん
Yさんという男性利用者さんのお話なのですが、Yさんはお酒が凄く好きな方でした。
お酒が好きと言っても、ガブガブ飲むタイプの酒好きではなく、ウイスキーやワインを少量飲むような、品のある飲み方が好きだったようです。職業は元お医者さんでした。
そのYさん、僕の事を非常に気に入ってくれていまして、誰に対しても常に笑顔で感じの良い方ではあったんですが、僕に対しては格別感じ良く接してくれていました。
僕も当時は２０歳くらいだったので、若いというだけで可愛がってもらえたりするんです。
不穏な様子の時も…
そんなYさんですが、認知症の影響から不穏になる事もありました。
情緒が不安定になると、必ず、「酒を出してくれ！」と言われます。
ですが、僕が当時勤務していたグループホームでは、お酒を提供する事が出来なかったので、何か良い方法はないだろうかと皆で考えた結果、梅酒のようなものを作ろうという話になりました。（梅酒のようなもの）
なんか、梅の中に氷砂糖やら塩やら何やらを入れて、梅のエキスを凝縮したような液体を作って、その液体を水で割ると、ノンアルコール梅酒になるといったものでした。まぁ梅ジュースですよね。
その梅エキスをウイスキーの空瓶に入れておいて、お湯で割るか水で割るかして、高級感のあるグラスで飲んでもらうと、お酒の席のような雰囲気が演出されるので、凄く満足してもらえていました。
体に悪いものでもないので、時々提供して差し上げようという話になっていました。
梅エキス担当
で、その利用者さん、僕が勤務の日には必ず僕に、「これ、貰えるかな？」と言って、グラスをクイッとする仕草をされるんです。
僕は紛れもなく梅エキス担当でした。
僕は、「了解しました！」と言って、グラス２個とノンアル梅酒をお持ちします。（自分も飲むっていう）
出勤人数に余裕がある日には、その利用者さんの居室で、２人で語りながら梅由来の液体（言い方よ）を飲む時間も取れたりしていました。
その時に聞ける話がド有益だったりして、給料以上の価値を常に手に入れていました。
今思い返しても、本当に楽しかったなっていう思い出です。ほのぼの全開でした。
介護の魅力
こういう利用者さんとの時間て、楽しくて有益ですし、利用者さん的にもQOLの上がる時間になり、遊んでる訳じゃないので、介護士の仕事の魅力と言えます。
こういう話を聞いて、『介護の仕事良いな』って思う人もいると思うんですよね。（どーぞどーぞ）
ただ最近、人員配置基準を緩和すべきとか、色々言われていて、こういう時間が一切取れない業界になりつつあります。ただ利用者さんを生かすだけの業界に。
そうなると、介護士的にも利用者さん的にも面白くない業界になっていくだろうなと、財務省に対して垂直落下式ブレーンバスターをお見舞いしたい気持ちでいっぱいです。
はい。という事で今日は、僕と利用者さんとのほのぼのエピソードを紹介させて頂きました。たまにはこんなのも良いですよね。
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ではでは。おやすみ梅エキス。
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