
こんばんは。ブログ歴8年目、介護福祉士のハレくん(Add LINE friend)です。
僕は介護業界にきて約15年、法人作って役員になって訪問介護事業所を作って約10年、介護士さん向けのブログを約8年もやってるので、介護業界の情報収集だけは人の7000倍くらいやってます。(7000倍)
なので、介護士さんが、「うちは給料〇〇万円なのに、Aさんは〇〇万円も貰ってる。あの法人は良いな」なんて言ってるのを聞くと、『いやいや、施設形態が違うジャマイカ…』って内心いつも思ってます。(他にも色々)
介護業界って一括りにできないんです。施設形態が違うと業界が違うくらいに思っといて下さい。フリーザみたいなもんです。
という事で今日は、施設形態別の介護職員の平均給与等の最新情報を共有していきたいと思います。これ間違いなく一番重要な情報なので、これだけは抑えといて下さい。
この記事の信頼性を保証するために、厚労省HPの令和6年度・介護従事者処遇状況等調査結果のリンク置いときます↓
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kaigo/jyujisya/24/dl/r06kekka.pdf#page=133
シンプルに、高給与順に並べていきます。施設形態別、月給制で働く介護職員の1ヶ月あたりの給与です↓ (基本給+各種手当+ボーナス+一時金等、4~9月の総支給金額の1/6)
第一位 介護老人福祉施設(特養)
361,860円
第二位 特定施設入居者生活介護事業所(有料、ケアハウス等)
361,000円
第三位 介護老人保健施設(老健
352,900円
第四位 訪問介護事業所
349,740円
第五位 介護医療院
330,030円
第六位 通所リハビリテーション事業所
319,310円
第七位 小規模多機能型居宅介護事業所
305,220円
第八位 認知症対応型共同生活介護事業所(グルホ)
302,010円
第九位 通所介護事業所
294,440円
こんな感じ!なので例えば、グルホ勤務の人が特養勤務の人に対して、「あの人同じ介護士なのに給料高いわ〜」なんて言ってるのは、ちょっとズレてるんですよね。「そりゃそうだよ」って話なんです。
なぜここまでの差が開くのか
特養とグルホだと、給与に年間70万円以上もの差があります。どちらも夜勤はあるし、働く時間も同じです。でもグルホが特養並みの賃金を支払うのは絶対に不可能なんです。
これは構造の問題で、グルホは1施設2ユニットまでの制限があるので、MAX定員が18名なんですよね。特養とは事業規模が違うんです。図書館と図書室みたいな感じです。
グルホや小多機、デイ等は、特養並みの賃金が払えるほどのお金がそもそも入ってこないという事なんですよね。
そんな感じで、職場や数字を比較するなら『介護業界全体』で比較するよりも『施設形態ごと』で比較すべきで、給料第一思考でいくなら、ランキング上位の施設から選んでいくのがオススメです。
例外アリ
ただ例外はあります。下級戦士のカカロットが王子のベジータを超えるような、そんな例外もあります。
小多機だけど年収が特養並みに高いとか、逆に、老健なのに小多機の平均くらいの給与しかもらえないみたいな所もあります。
このカラクリですが、例えば、『超大手が運営している小多機』とかだと法人全体の売上、利益から人件費が算出されるので、施設形態に関係なく給料が激高になる事があります。
逆パターンで、特養や老健なのに給料が低いのは、シンプルにそこが上手くいってないからで、働き手としては普通に損してます。せっかく給料の高い施設形態を選んで働いてるのに、見合った給料が貰えないのはサスガニソン。ニノの二トン。
質問あればどうぞ
あと地域差や法人形態(株式会社か社会福祉法人か医療法人か等)でも違ってくるし、訪問介護事業所なんかはピンキリ具合いが凄かったりするので、この記事を読んでくれた方で、気になった事とかあれば、公式LINEから質問下さい。
調べられる範囲で調べて、答えられる範囲で答えます。返信率は100%です。公式LINEのリンク↓
という事で、長かったですが、最後まで読んでくれてありがとうございました。また明日!おやすみナッパ。