こんばんは。介護福祉士のハレくん（https://lin.ee/cZD9Gua）です。ブログ歴8年目になりました。
訪問介護と通所介護を組み合わせた複合型サービスに関する話題は前々からありましたけど、介護人材政策研究会からまた、新設要請がされたみたいで、いよいよ創設されそうな雰囲気が出てまいりました。ソース貼っときます↓
訪問介護＋通所介護の新サービス創設を 介人研が要望書 報酬の引き上げ・処遇改善も | 介護ニュースJoint
訪問介護+通所介護の複合型サービスとはなんぞや
訪問介護が人材不足だから、デイサービスのスタッフも訪問介護に行けるようにしよう！というやつで、分かりやすく言うと、小規模多機能の泊まり無しバージョンです。（もう泊まれるようにもしてしまえ）
通所介護をやってる法人の約55%が訪問介護もやってるので、『新設しても手間なくスムーズにやれるやろ。ノウハウあるやろ』って話だと思うんですが、違う違う、そうじゃない。
「限られたマンパワーを柔軟かつ効果的に活用すべき」
とも仰ってますけど、違う違う、違う違う、そうじゃない。
THE現場男の僕からすると、相変わらずズレてんな〜と思ってしまいました。
訪問介護と通所介護は別物
介護の仕事を全部一括りにしてしまっていて、複雑性が一切考慮できてませんよね。介護は介護でも、デイと訪問は全く違います。サグラダファミリアと姫路城くらい違います。
利用者さんと一対一は苦手だから〜みたいな理由で訪問介護を避けてる人は沢山いますし、逆に、レクが苦手だから〜みたいな理由で訪問介護を選択している人もいます。
それが急に、「デイも訪問もやってね」って、無理がありませんか？
限られた人材を有効活用したいのに、これでは介護職員のデイサービス離れが加速しそうです。給料そのままなのに今よりやる事が増えて複雑になるんですから、離職率は120%上がるでしょう。やるにしても、現場の意見をガッツリ聞いてからやらないと危険です。
介護業務は特化させておくべきだと、個人的には思うんですよね。いうて小規模多機能ホームがありますし。ゴチャゴチャすればするほど、現場を去る人はきっと増えます。by現場男。
発想が謎
訪問介護の有効求人倍率は約15倍です。15社で1人を取り合っているような状況です。
求人倍率15倍って異常値なのに、その理由を追求して改善しようとするんじゃなく、『デイの人に訪問に行ってもらおう』という発想で上手くいくと思ってるのが謎なんです。
『真冬に東京でカキ氷が売れないから、大阪に売りに行こう！』みたいな発想ですよね。大阪の人だって東京の人と同じですよ。真冬にカキ氷は欲しくない人の方が多いです。
現場男としては、もっと本質的な事を考えないと逆効果と思ってしまいます。
とりあえず、個人的には反対。これについて色んな人の意見を聞いてみたいと思いました。
という事で、明日も訪問介護の現場へ行ってまいります。おやすみ鈴木雅之。
