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こんばんは。介護福祉士のハレくんです。
今日は久しぶりに、介護現場で使える介護テクニックを紹介したいと思います。
入浴拒否の発生確率を下げる方法について書いていくんですけど、これを知っているだけで、業務が劇的に効率化する場合があるので、是非最後まで見ていって下さい。
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入浴を拒否される事は予言できる
利用者を入浴にお誘いして、拒否されるかどうかって、誘う前から分かっている場合もありますよね。予測通り越して予言の域です。
絶対に拒否されるという事が分かっているにも関わらず、「お風呂に入りませんか?」と声かけをするのは、考えてみればナンセンスですよね。
介護拒否は基本的に、説得する度に拒否反応が強くなります。人間誰しも、同じ事を何度もしつこく言われるのは嫌いなので、一度入浴を拒否したら、それから介護士に風呂に入れと言われる度に、余計に入りたくなくなっていくんですよね。
入浴がダメなら足浴?清拭?
介護士の皆さんはピンとくると思うんですけど、利用者さんに、「お風呂に入りませんか?」と声をかけて拒否されると、「じゃあ足浴だけでもしませんか?」とか、「清拭だけでもしませんか?」みたいな声かけをして、そこから入浴に繋げようとしがちですよね。
でもこの声かけで、スムーズにいく事は少ないと思います。利用者さんは最初に入浴を拒否しているので、その時点で拒否思考が出来上がってしまっているんです。利用者の頭の中は、『拒否をする』という事でいっぱいになっています。何を言っても拒否拒否拒否です。嫌よ嫌よは本当に嫌よです。
『入浴』というキーワードはしばし封印する
じゃあどうすれば良いのかって事ですよね。ズバリ、最初から「足浴しませんか?」と声をかけるんです。もちろん上手くいかない場合もありますけど、「お風呂に入りませんか?」よりは格段に応じてもらえやすいです。
拒否されるという事が分かっているなら、お風呂に誘う→足浴に誘うというルートを辿るよりも、最初から足浴に誘って、脱衣所までお連れして、そこで入浴に誘う方が、目に見えて上手くいきやすいです。
人間は、まずは低いハードルを越えないと、高いハードルを越えようという気にはならないんです。高いハードルの後に低いハードルを用意してもあまり意味がないんですね。
という事でまとめると、利用者の入浴拒否の発生確率が下がる方法とは、最初に『入浴』以外のワードで声かけを行い、脱衣所に誘い、そこから徐々に入浴に繋げていくと上手くいきやすいという内容でした。
最後に
先日こんなツイートをしました。
人を動かしたい時に、ドンっと押せば反発があるけど、ゆっくり分からないように押せば、しれっと動かせる。
— ハレくん (@harekunoku) 2020年2月28日
相手を嫌な気分にさせないように動いてもらう為には、ゆっくりしれっと押す事。
このツイートをこの記事の内容に置き換えると、入浴をしたくない利用者に対して、「入浴しましょう」と声をかけるのは、利用者をドンっと押しているのと同じなんですね。当然反発があります。
なので、これからお風呂に入るという事を感じさせないように、気づけば脱衣所にいて、気づけば入浴していたという感覚にさせられるようにするにはどうすれば良いか、という事を意識すると上手くいきやすいです。今日は分かりやすく、『足浴』で例えましたが、効果のありそうな声かけや対応を模索して、色々試してみてもらえればと思います。
最後まで見て頂きありがとうございました。おやすみなさい。
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