こんばんは。介護福祉士のハレくん(@harekunoku)です。
僕はグループホームで働いていた経験があるので、グループホームに関する事をよくtwitterでも発信しているんですが、毎回、多くの方に反応してもらえます。
グループホームでの経験が無い介護士さんからすれば、自分がいつグループホームで働く事になるか分からないので、グループホームに関する知識は持っておきたいと考えるからだと思います。
このブログでもグループホームに関する記事は沢山書いてきたんですが、今日は、グループホームでの夜勤業務の流れについて解説していきたいと思います。(何回グループホームって言うねん)
では行こう。
13時間程度、1人で9名の利用者を対応する事になる
夜勤は、17:00頃から翌朝9:00頃までの勤務になると思うんですが、19:00頃に遅番勤務の介護士が退勤し、翌朝8:00頃、日勤の介護士が出勤してくるので、19:00頃から8:00頃までの、13時間程度は1人で対応する事になります。
グループホームには1ユニット9名の利用者さんがいるんですが、2ユニットある場合が殆どなので、計18名の利用者に対し、2人の介護士が夜勤業務に当たる事になります。
とは言え担当は各ユニットなので、9名の利用者さんの対応を1人で行う事になります。
ただ、2ユニット18名の利用者の対応を1人で行っている事業所もあるそうで、これはかなり危険な体制です。
グループホームには、立位はなんとかとれるが、歩行すると転倒してしまうレベルの方も何名もいるのが現実なので、2ユニットで1人の夜勤者しか居ないグループホームで起こった事故は、起こるべくして起こってます。
AユニットとBユニットに敷いてあるセンサーマットが同時に鳴ったら、もうそれだけでアウトですから。
影分身の術が使える介護士ならイケるかもしれませんが、殆どの介護士さんがその術を会得していないと思われるので、2ユニットに夜勤者1人の体制は異常であるという事は分かっておいて下さい。
夜勤業務の流れ
遅番の介護士が帰った後、見守りやトイレ誘導など、随時対応を行いながら、ホールで利用者さんと会話をしたり、「もう休みたい」と言われる利用者さんに対しては、臥庄の介助を行います。ご自分で歩ける方の場合は、「休んで下さいね」と声をかけてあげると良いですね。
20:00頃には、皆さん居室に入られて、寝る方は寝てもらって、テレビを見て過ごされる方はテレビを見てもらって、皆さん自由にしてもらいつつ、ホールで介護士と話をしたい利用者さんとは、お茶でも飲みながらゆっくりお話をするのも良いと思います。
その後、22:00、0:00、2:00、4:00、6:00に利用者さんの安否確認や入眠状態を確認するための巡視を行います。
この2時間置きの巡視は、目安の時間なので、職場によって違いがあると思いますし、利用者さんの状態によっては、1時間置きに巡視をする必要がある場合なんかもあると思います。
巡視の時には一応、利用者さんが息をしているか確認するため、起こさないようにそっと顔をのぞき込むんですが、たまに、こんな時があります↓
これだった場合に、油断していると、ほぼ100%の確率で腰を抜かすので、最初からこれの体で顔を覗き込むようにしましょう。
巡視の時に、排泄介助が必要な利用者さんには介助を行う事になるんですが、巡視のたびに起こす訳にはいかないので、利用者さんの排泄の間隔をある程度把握しておいて、それに合わせて介助を行うようにします。
大体、2:00前後に一度行うくらいだと思います。コールで教えてくれる方もいますし、センサーマットが反応して分かる場合もあります。その時に衣類やシーツが汚染していると交換します。
巡視をしていない時間で、記録を書いたり、何かしら書類を作成したり、洗濯をしたり、ジャガリコを食べたり、申し送り事項を書いたり、調理の準備をしたり、その他雑務を行います。
利用者さんが皆よく休まれると、比較的余裕があるんですが、そう上手くいかないのが介護夜勤というものです。
帰宅願望をずっと訴えられる方が居たり、昼夜逆転気味になっていてコールを連打される方が居たり、何度も居室から出て来られ、施設内を徘徊される方も居ます。
そういった方の対応をしながら業務を進めていくのが結構大変なんですが、不穏な利用者さんの対応方法についても、このブログに記事が沢山あるので、また読み漁ってみてもらえたらと思います。
怒涛の2時間
そして6:30くらいから徐々に、更衣介助や排泄介助等、離床の介助を行っていき、食事の準備をし、利用者さんにホールで朝食を食べてもらいます。食事介助が必要な方もいると思いますし、服薬の介助も必要です。
この6:30くらいからが怒涛の忙しさで、この時間帯の介護士の瞬間最大スピードはウサイン・ボルトを間違いなく超えていますし、超える事になります。
日勤の介護士がくるまで、超忙しい約2時間になると思っておいて下さい。ウォール街のビジネスマンより忙しくなります。
そして最後、天使の日勤介護士が来たら、夜勤中の記録の申し送りをして、残っている仕事を終わらせて、退勤です。
夜勤明けの次の日は基本休みなので、退勤した瞬間はバイブスが上がりに上がった状態になっていると思うんですが、体はちゃんと疲れているので家に帰って休んで下さい。
職場によって多少の違いはあるでしょうけど、グループホームの夜勤はざっくりこんな感じです。
この記事が、グループホームに興味のある方にとって参考になれば幸いです。
最後に
グループホームでの経験があると、認知症の方の対応とか、人間心理の読み方とかが凄く分かってくるので僕的にはおススメの施設です。
ただ、特養等と比べて平均給与が低いという特徴もあるので、転職先としてグループホームを選ぶ場合は、その辺注意して下さい。
では今日はこの辺で。
おやすみ花沢さん。
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