こんばんは。介護福祉士のハレくん(@harekunoku)です。
これ僕が介護士1年生か2年生の時の話なんですけど、心の底の底、マリアナ海溝よりも深い所から介護士を辞めようと思った出来事がありました。
今日はその時の話をしたいと思います。
あの時はもう本当に絶望の向こう側に到達したような気持ちだったんですが、共感して頂ける介護士さんは多いと思いますので、是非最後まで見ていって下さい。
それでは行きましょう。レッツ、絶望の向こう側。
利用者さんと散歩をしていて…
あれは、ある晴れた夏の日の事です。
僕は80代の女性利用者さんと、施設の近くを楽しく散歩していました。
その利用者さんはシルバーカーを押して歩いていたんですが、突然転倒してしまったんです…
隣を歩いていた僕は、咄嗟に利用者さんの体を支えたんですが、支えきれず、その利用者さんは手のひらを地面につくと同時に、顔面を地面に打ちつけてしまいました。(書いてて病んできた)
その後、直ぐに施設に帰り、上司や看護師に報告。病院受診もしてもらったと思います。
結果、特に問題ありませんでした。
転倒時に、支えきれなかったとは言え、全く支えられなかった訳ではないので、頬骨のあたりが内出血していた程度で、大事には至りませんでした。
しかしその時の僕は、絶望の向こう側にいました。絶望を超えたその先、ダークネス共和国、漆黒の世界の住人と化していたんです。
今でこそ、過去の失敗をこうやって冗談を交えながら発信する事ができてますけど、その時の心境は悲惨of悲惨でした。
生まれつき図太く、鋼のメンタルと言われる僕があれだけ落ち込むんですから、普通の人はもっと落ち込むはずです。
『利用者さんの怪我は軽症だったし、ちゃんと体を支える事もできたんだから、そこまで落ち込まなくて良いじゃないの』
と思ってもらえるかもしれません。
実際周りの人もそう言ってくれましたし、その利用者さん本人も、僕が謝罪した時に、「アナタが支えてくれなかったら大怪我だったわ。ありがとう」と言ってくれました。
ですが、僕の心が晴れる事はありませんでした。
そこまで落ち込んだ理由
僕がなぜそこまで落ち込んだのかと言うと、完全に油断していたからです。
『シルバーカーを押して歩いてるし、歩行もしっかりしてる人だから、転倒の心配は無いだろう』
と油断していた時にそんな事故を起こしてしまったからです。
これが、細心の注意を払っていた時に起こった事故ならば、そこまで落ち込んでいなかったと思います。
自分の能力が低いばかりに、利用者さんに怪我をさせてしまった。お年寄り相手に可哀想な事をしてしまった。という心境だったんですね。
しかも顔の内出血って、時間が経過すると下に降りてきて、内出血の範囲が広がっていくんです。
その利用者さん、転倒から2〜3日が経過した頃には、顔の1/5くらいが青黒く内出血した状態になっていました。
そんな利用者さんの顔を見るたびに、申し訳ないという気持ちと、もう一つ、ある感情が湧き上がっていきました。
介護の仕事は本当にしんどいという感情です。
この経験から、勤務中は1秒たりとも油断してはいけないという事が頭に刻み込まれました。
利用者さんの安全を守るのは当たり前ですが、自分を守るためにも、常に細心の注意を払って仕事をする必要があるんだなと自覚したんですが、そこまでやっても事故は起こるっていう。
正直言って、この仕事はしんど過ぎると思いました。ミスをしても、人に怪我をさせるような事の無い、もうちょっと気楽な仕事がしたいと思いました。
この時ばかりは、介護士を辞めようかな〜と本気で考えました。
介護士が仕事で凹まないために
しばらく考えて出た結論が、『利用者さんといる時は常に細心の注意を払おう。やるべき事はめんどくさくても必ずやろう。その上で事故が起こってしまった場合は仕方がない』でした。
ある意味覚悟を決めた訳なんですけど、それ以来、何があってもそこまで落ち込んだ経験はありません。
やるべき事をちゃんとやった上で起こった事故は、もはや事故ではないという価値観を持ったからです。
この事について掘り下げて書いた記事があるので、よかったら読んでみて下さい↓
https://www.kaigo-harekun.com/entry/2020/09/05/215420
伝えたい事
今日1番言いたかったのは、どれだけ気をつけていても、介護施設での事故は必ず起こりますと。確率的には、日曜日にサザエさんが放送される確率と同じです。
ただ、やるべき事をちゃんとやっていれば、そんなに落ち込む必要はありません。
介護士が仕事において最も落ち込む瞬間は、事故があった時です。自分を守るためにも、利用者さんの安全対策は徹底していきましょう。
という話でした。
それでは。おやすみサザエさん。
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