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【訪問介護】介護士が利用者にタメ口を使う事のリスクについて

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こんばんは。介護福祉士のハレくん(@harekunoku)です。

 

利用者さんに対して、タメ口はアリかナシか議論がたまに巻き起こってますけど、僕は敬語推奨派なんですよね。

 

タメ口の方がケアが上手くいきやすい場合もあると思うので、絶対に敬語を使うべきとまでは言えませんが、タメ口を使うことによるデメリットがあまりも大きいので、今日はその事について書いていきたいと思います。

 

 

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利用者と一定の距離感を保つ事は重要

特に訪問介護に言える事なんですが、利用者さんとの距離感が近くなり過ぎると、業務負担がエゲツない増し方をします。タメ口での会話は距離感を近くさせます。

 

家族のような関係性になって、何でも言い合えるような仲になってしまうと、仕事上、出来ない頼み事をされるようになります。

 

例えば、仕事が終わったら車で近くのスーパーまで乗せて行ってくれないか?だとか、ちょっと引っ越しの手伝いをしてくれないか?とか、そういう頼み事を個人的にされるようになります。

 

利用者さんからすれば悪気は無く、介護士の事を本当に親しい友人だと思っているので、本来ご家族や友人に頼むような事を、頼める心になってしまうんですね。誰だってそうなると思います。

 

複数人の利用者とそういった深い関係性になってしまうと、仕事にならないですし、サービスを均一化する事もできず、なにより介護士本人が辛い状況に陥ってしまいます。

 

ビジュアルがこういう人ならイケるかもしれませんけどね↓

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介護士は生身の人間で、手も2本しかありませんから、利用者さんと一定の距離感を保つ事を意識するのは結構重要なんです。利用者と介護士という関係性を維持していくのも仕事の1つだったりします。

 

施設の場合は、生活を共にする場と言いますか、コミュニティ要素があるので、全体の雰囲気や空気を読んだ上で、利用者さんに対して多少タメ口で話す事もアリだとは思いますが、訪問介護の場合、タメ口での会話は絶対に辞めておいた方が良いと言えます。

 

味噌汁にマヨネーズを入れるくらい、辞めておいた方が良いと言えます。

 

敬語は便利なツール

利用者さんと一定の距離感を保つために、敬語はかなり便利なツールになります。

 

家族や友人に敬語は使わないですよね。敬語を使うだけで、介護士と利用者という関係性をアピールする事ができます。

 

冗談を言いながら話す時も敬語を貫く事を僕は強くオススメします。

 

ここの線引きが下手な人は、自己犠牲のポテンシャルに陥っていき、仕事がドンドンしんどくなっていく事間違い梨です。(梨)

 

利用者さんがプライベート的な事をドンドン話してくれるようになって、私用を頼まれたりする事に対して、『信頼関係が構築できた』と喜ぶ介護士さんがいるんですが、これは喜ばないで下さい。

 

確かに信頼関係は構築できていますが、それは、介護士と利用者の信頼関係ではなく、個人と個人の信頼関係です。仕事で得るべき信頼関係とは全くの別物なので、仕事の成果だとは思わないようにしましょう。

 

個人と個人で信頼関係が構築できている状態で、何かを頼まれた時に断るのは逆に感じが悪くなりますしね。

 

ここまで聞いて、『冷たい』『もっと温かい介護がしたい』と思った人もいると思うんですが、それは自己満の世界観で、介護士として求められている事をしっかりやっていると、利用者さんとの信頼関係は出来上がりますし、頼られるべき場面で頼ってもらえるようになります。

 

タメ口がダメという訳ではない

最初の方にも言ったように、タメ口が絶対ダメとは言えません。重度のマヨラーであれば、味噌汁にマヨネーズを入れた方が美味しいと感じる場合もあるでしょう。

 

明らかにタメ口で接する方が、ケアが上手くいきやすい場合や、雰囲気が良くなりやすい場合も実際ありますからね。

 

しかしこれは、介護施設の場合に限ります。訪問介護のような、一対一で利用者さんと接する形態の場合、関係性がマリアナ海溝のように深くなってしまうパターンをよく見かけます。

 

敬語というツールを使って、一定の距離感を保ちながら、仕事を真面目にしっかりやって、利用者さんとの理想的な関係性が構築できるように頑張っていきましょう。

 

最後に

実は僕自身、訪問介護始めたての頃、ある利用者さんと関係性が深くなり過ぎた事がありまして、何かあった時に、ご家族よりも先に僕に連絡がくるような状況を作ってしまった経験があります。

 

むしろご家族からも、『何かあったらハレくんに連絡しな。助けてくれるから。』と声をかけられていました。

 

その利用者さんは施設に入所されたんですが、今思えば、あの対応は間違っていました。もし全ての利用者さんに同じ対応をとった場合、僕の時間は一切無くなり、会社は機能しなくなり、最終的に利用者さんに大きな迷惑をかけていたかもしれません。

 

サービスは均一でなくてはいけないし、利用者さんには介護士としてちゃんと認識してもらわないとダメだなと、その経験で学ばせてもらいました。

 

介護士の皆さんには、僕の失敗談を聞いて、失敗を未然に防いでほしいと思います。

 

でわでわ今日はこのへんで。

 

おやすみ千手観音。

 

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