こんばんは。介護福祉士のハレくん(@harekunoku)です。
先日こんなツイートをしました↓(僕は唐突)
介護殺人が起こるのは、「自分がもう少し頑張れば親を施設に入れなくても大丈夫」という、『もう少し頑張ろう』を何度も積み重ねてしまい、精神的に追い込まれてしまう事が原因の1つ。
— ハレくん (@harekunoku) 2021年10月11日
『もう少し頑張ろう』というタイミングが来たら、施設入所に向けて動き出した方が良いと思います。
これまで、色んな利用者さんやそのご家族と関わってきたり、情報収集をしてきた中で、施設入所を検討するタイミングをスルーしてしまうと、その後良くない状況になってしまう事があるという事が分かっています。
今日は、家族に施設入所してもらうべきタイミングについて解説していきます。ご家族さん向けの内容です。
要介護者の状態は少しづつ悪くなる
ツイートにも書いてある通り、『もう少し頑張ろう』と思った時点で施設入所の申し込みをすべきです。
『もう少し頑張れば大丈夫と思った』という事は、要介護者の状態が変化したという事ですよね。ご家族の方が、今までよりも少しだけ頑張らないといけなくなったという事だと思います。
自宅は介護施設と違って設備も整ってないですし、建築的にも介護がやりにくい状況になっているので、少し介護が必要な状態でも、ご家族の方は本当に大変です。
こういう事です↓
自分の親を介護施設で見てもらう事に対して罪悪感を抱くご家族の方はまだまだ多いみたいですが、家と施設では設備が違うので、施設でやってる事を家でやろうと思うと7000倍の労力がかかります。施設を利用する選択をするのは必然なので、罪悪感はいらないですね。
— ハレくん (@harekunoku) 2021年9月1日
要介護者の状態が悪くなった時に、殆どの方が『もう少し頑張ればなんとかなる』と考えるんですが、これは判断ミスとなる場合が多いです。
実際、もう少し頑張ればなんとかなるんですが、基本的に要介護者の状態は少しづつ悪くなっていくので、『もう少し頑張ろう』思う回数も、それだけ増えてくる事になります。
お腹いっぱいの時に、あと一口くらいなら食べられると思うんですが、あと一口を何度もやってたら、その内限界が来るのと同じで、自分でも気づかないうちに追い込まれて、精神状態がドンドン悪くなっていきます。
また、施設入所を申し込んだからといって、すぐには入所できない場合が多いです。半年待ちが当たり前の地域もあります。
なので、介護者が、「もう少し頑張ればなんとかなる」と一度思ったタイミングが施設入所の申し込みをすべきタイミングなんです。
小規模多機能やショートステイでも良いので、泊まる事のできる介護施設を利用するよう、話を進めていきましょう。
本人が納得しない場合
ご家族の方がその気になっても、本人が納得されず、話が進まない事があると思います。
そういった場合は、利用予定の施設の方に説得に来てもらって下さい。
施設を利用してもらいたいけど、本人が行きたがらないという事を伝えておいて、いざ施設を利用しようとする時に、施設の方に来てもらって一緒に説得してもらいましょう。
既に担当のケアマネさんがいる場合は、ケアマネさんにも協力してもらって下さい。
そこでもし大暴れなんてされると、施設側も無理矢理連れて行く事は出来ませんが、家族に説得されるのと、他人に説得されるのとでは、本人さんの捉えようが違いますし、施設側は説得のプロでもあります。
家族にはどうしてもワガママを言ってしまう人でも、施設の人に介入してもらうと上手くいく事が多いので、アクションを起こしてみて下さい。
僕は介護士ですが、家族の介護となると上手くできないような気がします。仕事という意識があるからこそ、利用者さんに対して客観的な対応ができているので、家族の介護をプロ(施設)に頼むのは正解です。
親を施設に預ける事に対して、罪悪感を感じる必要がない事は分かっておいてもらえたらと思います。
最後に
もう少し頑張ろうという思考は、結構危ない思考だと思ってます。
人間、一気に負荷がかかるとすぐ行動に移せるんですが、少しづつ負荷がかかると、もう少し…もう少し…と、限界を越えるまで引き伸ばしてしまう習性がありますからね。
介護だけじゃなく、何にでも言える事だと思うので、何にせよ早めの行動を意識していきましょう。
今日は大真面目な内容でした。
ではまた。おやすみ親。
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