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【退職の連鎖】優秀な介護士ほど退職して居なくなるメカニズムを解説

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こんばんは。介護業界歴11年で情報発信歴5年の介護福祉士ハレくん(@harekunoku)です。

 

介護施設や介護事業所から、優秀な介護士が連鎖的に退職していく現象が起こる事がよくあるそうです。個人的な感覚としても、あるあるです。介護業界には、優秀な介護士が辞めたくなる環境の職場が多いという事ですよね。

 

優秀な介護士ほど退職して居なくなってしまうのには理由があるので、今日は、そのメカニズムについて解説していきます。最後まで読んでもらうと、その理由がよく分かってもらえると思います。

 

早速行きましょう。

 

人材不足の介護業界

介護業界と言えば、人手不足ですよね。とにかく人手が足りていません。2025年までには32万人もの人材を確保する必要があると厚労省のホームページでも記載されています。リンク貼っておきます↓

第7期介護保険事業計画に基づく介護人材の必要数について

 

32万人という数字がどれほど大きな数字か、分かりやすく言うと、バチカン市国の人口の約520倍です(非常に分かりやすい)。とてつもない数字ですよね。バチカンの520倍て。

 

人員配置基準なんかもあるので、多くの介護事業所が人材確保の事を考え、世界の中心で愛を叫んでいます(助けて下さい!)。

 

『とにかく誰でもいいから来てほしい』『猫でも良いから来てほしい』みたいな心境の介護事業所が世の中に沢山存在しています。アリ地獄を見かけるくらいの頻度では存在しているはずです。

 

『猫3匹で人員配置基準1に!』みたいなデモがいつ起こってもおかしくない状況です。

 

採用基準が甘くなる

そんな状況なもんで、採用基準が天津甘栗のように甘い介護事業所が沢山あります。面接に来た人全員採用!みたいな。

 

なので当然、仕事に対する意識があまりにも低い人や、人間関係的に問題がある人の割合が多くなりやすいと。ただ、専門職なので、向上心のある優秀な介護士さんも多い業界です。

 

これつまり、人材のレベルが二極化しやすい(している)状況なのが介護業界という事です。掃除機とコロコロくらいの差があります。

 

優秀な介護士の業務負担量がエゲツない

ここからが話の肝になるんですが、介護の仕事って細かく役割分担ができないですよね。その日の仕事はその場の皆で協働して捌く感じになります。

 

なので、優秀な介護士さんの業務負担量がエゲツない事になるんです。『誰かがやるだろ〜』くらいに思って全然仕事しない人と、大差ない給料で沢山働いている人が大勢居ます

 

これって、やる人がやらない人を食わせてあげてる構造ですよね。やっててアホらしくなるのも無理ありません。

 

そりゃ優秀な介護士さんは、『もっとヤル気のある人が多い職場に行きたい』って気持ちになります。

 

そこで1人辞める訳です。

 

退職の連鎖

優秀な人が1人減ったことで、残った優秀な人に、その分の負担が更に乗しかかる事になります。

 

そしてまた1人、1人と辞めていきます。そんな感じで、鋼の錬金術師もビックリするほどの退職の連鎖が起こります。優秀な人ばかりが辞めていくという悲しい現実です。

 

入職した人が高確率で病むような、利用者満足度が氷点下の、評判の悪い介護事業所が出来上がってしまう理由の1つとしても、その連鎖が関係しているはずです。僕はコナンくんなのかもしれません。

 

最後に

優秀な介護士ほど辞めて居なくなるメカニズムについて解説させてもらいました。

 

『働いてくれるなら誰でも良い』みたいマインドでやってるところは、働く側としてもサービスを利用する側としても注意が必要ですね。サバンナの警戒心を持って下さい。

 

SNSなんかで採用に時間的なコストをかけている事業所や、お金をかけて採用に力を入れている事業所の方が信頼度は高いと思います。

 

という事で今日はこの辺で失礼します。

 

おやすみバチカンの人々。

 

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