こんばんは。介護福祉士のハレくん（@harekunoku）です。
今日は有益な事は何も言いません。僕がレク中に利用者さんに命を狙われた話をします。
レク中に狙われた命
あれは約11年前、小規模多機能勤務時代に水鉄砲レクをやったんです。利用者さんたちが僕を囲んで水鉄砲で打ちまくり、その状況を僕がアホみたいに嫌がるというドM企画です。笑いも起こりますし、指先や多少の集中力も使うのでプチレクとしてはまぁアリだと思って企画しました。
誰も言ってくれないので自分で言わせて頂きますが、当時ハタチそこそこだった僕は非常に愛嬌があり可愛くて、利用者さんから大人気だったので、「にいちゃんが可哀想やわ〜」「着替え持ってきてるんか？」と、僕を気遣ってくれる方が多く居たのもよく覚えています。
そんなレク中、水鉄砲を僕の顔めがけて打ってくる人が居る事に気づきました。カッパ的なのを着ていたので、殆どの人が体を狙って打ってくれるんですが、明らかに顔狙いできている利用者さんが1人居たんです。
顔に打たれている水の弾道を辿ると、元医師でとても品のあるお爺さんに辿り着きました。
そのお爺さん普段どんな感じかと言うと、僕が職場に出勤した時に、「皆のお気に入りが来たよ〜」と言ってくれたり、話してる時には、「君は感じが良いな」と言ってくれたり、とにかく優しい人でした。いつもニコニコしていて、余裕のあるカッコ良いお爺さんという感じです。
そんな人が僕の顔面に水鉄砲から発射される水を本気でブチ当ててくるんです。親の仇みたいな顔で必死で打ってくるんです。
これ話を聞いただけだと、「レクを全力で楽しんでるんだな〜」とか「熱くなったのかな〜」くらいにしか思わないと思うんですが、そんな感じでもなかったです。思い切って人を殴る時の人の顔をしていましたし、顔をちゃんと狙ってくるあたり冷静さが伺えるんですよね。
『なんか怖い』
僕は恐怖を覚えました。僕は今日ここで射殺されるのではないかと。お母さんお父さん今までありがとう。
恐怖だけではなくショックもありました。『いつも凄く優しいのに本当は僕の事が嫌いなのではなかろうか』というショックです。
小学1年生の頃に両思いだと確信していた女の子が、他の男の子と楽しそうに追いかけっこをしているのを見た時の気持ちと全く同じでした。『俺以外の男と追いかけっこをしている…そんなバカな事があるかぁ！』という、信じられない気持ちです。
そんな走馬灯を見終わった後、水鉄砲レクは終了しました。体も気分も温まったところで、次はホールで体操を行う事になります。
ホールに帰る途中、僕はそのお爺さんに恐る恐る、「先生、顔ばっかり狙ってましたね〜笑」と声をかけたんです。そしたら返ってきた言葉が、「やるなら顔を狙わないと」みたいな感じでした。
『エアコンつけるなら16℃にしないと』みたいなノリで仰っていたので、『遊ぶ時は全力で遊ぶ』という意味合いだと感じて安心しました。僕の事が嫌いな訳ではなさそうだなと。射殺したい訳ではなかったのかと。
しかし僕は思ったんですよね。あの時使用した水鉄砲は百均に売ってるハンドガンタイプのチャチなやつでしたが、もし、シュポシュポとエアーを入れるタイプの、とてつもない勢いで水が飛び出す水鉄砲を使用していたら僕はどうなっていたのかと。目医者に直行だったんちゃうかと。そんな事を思いながら、ウシジマくんを読んでます。
皆さんも、水鉄砲レクをする時にはくれぐれも気をつけて下さい。
それではまた。おやすみクロレラ。
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