こんばんは。介護福祉士のルーハレくんです。
今日本当は違う記事を投稿するつもりだったんですけど、介護士さんにとって超重要な情報が薮からスティックに出てきたので先にそれについて共有させてもらいます。
各サービスの基本報酬が公表
介護報酬改定について、各サービスの基本報酬がどうなるかというのが遂に公表されました(ほぼ確定)。基本報酬というのは、処遇改善加算のように介護職員に分配する事が義務付けられていない報酬の事です。
この改定率を国がどう設定したかによって、介護業界をどうしたいのかが少し見えてくるので、ザックリ簡単にお茶漬け感覚で説明していきます。
【は?】まさかの報酬引き下げとなるサービスが
『介護報酬が全体的に1.59%上がりますよ』というニュースを聞いて、殆どの介護業界人が、「低いけど下がるよりはマシか…」って感想だったと思うんですが、なんとサービスによっては基本報酬引き下げとなるようです。面白過ぎる。
報酬引き下げとなるサービスはこの4つ↓
①訪問介護
②夜間対応型訪問介護
③定期巡回・随時対応サービス
④訪問リハ(予防のみ)
ソースです↓
【介護報酬改定】厚労省、新たな基本報酬を発表 サービスごとに明暗 訪問介護は引き下げ | 介護ニュースJoint
地域によって多少の違いがありますが、ザックリ1人1時間あたり70円くらいの減少になるかなという引き下げ感です。
1日10人が8時間づつ働いた場合、月当たり16万円前後マイナスになるくらいのイメージです(子供がお年玉の皮算用をするくらいテキトーな計算です)。
小規模な訪問介護事業所だとまぁまぁの打撃になりますから、この改定を機に訪問介護の廃業が更に増えるのは確定的です。
最も人材不足で廃業の多いサービスの報酬を引き下げるという鬼方式を採用した訳ですね。福本作品カイジのやり方。アホなんでしょうか。
なぜ引き下げになるのか(表向き理由)
訪問介護サービス等の報酬が引き下げになる事について国は、「他のサービスと比べて利益率が高いから」とかなんとか言うとりますが、利益率なんて基本報酬を決める際の指標にしちゃいけませんよね。
業界の努力によって利益率が上がっても、それを国に知られたら報酬を引き下げられるという始末です。裏帳簿が欲しいところ。
引き下げになる真の理由
報酬引き下げとなったのは利益率が高いから云々言うとりましたが、真の理由があります。
それは、大規模化を促進するための意図的な小規模事業者潰しです。ギンギラギンにさりげなくー!そいつが国のやり方ー!
小規模な事業所が10ヶ所あるよりも、大規模な事業所2ヶ所にした方が色々と効率が良いので、大規模な事業所に小規模な事業所がドゥンドゥン吸収される構造を作り出そうとしているんですね。これは前からですけど、報酬改定のタイミングで拍車をかけるみたいです。
なんつっても訪問介護事業所って全国に35,000ヵ所もありますからね。セブンイレブンより余裕で多いという驚愕の事実があります。(セブンは21,000ヵ所)
理解できなくはないですが、未来の事考えてる場合じゃないですよね。今既に在宅介護は緊急事態なんですから。
介護士の動きはどうなるか
小規模事業者がバタバタ潰れていくので介護士が大規模法人に流れていくのは当然で、先を見越して転職する介護士さんも多くなるので、小規模事業者の人材不足はより深刻になります。1人欠勤で壊滅みたいな状況になる事業所も増えますよね。全員柱。
基本報酬が下がった分の皺寄せに関しても職員のボーナスに向かうと思うので、結局賃金的にも影響を受けにくい大規模法人に人材が流れていくと。強い所が更に強くなっていく事間違い無しです。権力って怖い!
最後に
そんな感じです。このタイミングで訪問系の基本報酬を下げるのは愚策だと個人的には思います。他業界への人材流出にも繋がりますし、介護離職も増えるでしょう。
という事で以上です。おやすみ煉獄さん。
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