こんばんは。介護福祉士のハレくんです。
僕はよく、『介護報酬を引き上げるべき』という事を言いますが、ただ個人的な不満を言ってる訳じゃないですし、自分が楽に収入を上げたいから言っている訳でもありません。
ガチで低いと思うから言ってます。
という事で今日は、現状の介護報酬がどんだけ低いかを、誰にでも分かるように、訪問介護の生活援助を例に挙げて説明していきたいと思います。
また、現在行われている、介護士の賃上げを目的とした、介護報酬の引き上げを求める署名活動の紹介と、今後の介護業界予想についても書いていきます。
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生活援助とは
生活援助とは何かを先に説明させてもらうと、生活援助とは、高齢者本人や家族が家事を行うことが困難な場合に、介護士が利用者宅へ伺い、掃除や洗濯、調理などの援助を行うサービスの事です。
このサービスを使えないと、家がゴミ屋敷になってしまったり、食に困ったりする訳ですから、要介護の人からすれば、必要不可欠なサービスです。
生活援助の報酬
この生活援助を1時間利用して頂いた場合に、事業所に入ってくるお金は、大体2500円程度です。国産のうなぎ1匹買えるかどうかですよね。
この、1時間2500円という数字を見て、どう思われますか?
時給2500円て高いじゃん!って思った人、甘い。カリントウくらい甘い。
例えば地方にある訪問介護事業所の場合、事業所から利用者宅まで車で15分かかるなんて事はザラにあるんですね。往復30分ですよね。
移動中に報酬は発生しないので、この場合だと、移動時間+サービス提供時間=90分となるので、90分間で2500円の売上という事になります。
90分2500円でも高いじゃん!と思った人、甘過ぎる。メロンパンの硬いところくらい甘い。
90分2500円という事は、時給に換算すると、1666円になりますよね。
1時間に1666円売上が立つとして、そこから、給料(時給)、ガソリン代、車の消耗代、厚生年金、各種保険の支払い、事業所の家賃なんかを考慮すると、地方の訪問介護事業所の生活援助は、ほぼ赤字になる事が分かると思います。
雑な説明でしたけど、介護報酬って、このレベルで低いんです。高需要であるはずの訪問介護事業所が、バタバタと潰れていく理由が、なんとなく分かってもらえたと思います。
介護士の賃上げ署名
先日、ニュースサイトjointの記事を読んで知ったのですが、今、介護士の賃上げのために、介護報酬を引き上げろという署名活動が行われているそうです。
介護従事者が介護の仕事を安心・安定して永く続けることが出来るように、介護報酬を設定して下さいという内容の署名を集めているそうで、集めた署名は、厚生労働大臣などへ提出するとの事です。
介護報酬が低い事は、上述したとおり明らかなので、この署名活動について、介護業界人は是非チェックしてみて下さい。
ネットでも署名できるみたいなので、気になった方はニュースサイトjointの記事を後で読んでみて下さい↓
https://www.joint-kaigo.com/articles/2020-08-04-4.html
今後の介護業界予想
今後の介護業界がどうなるかって、僕の予想では、ドンドン良い業界になっていくだろうなと。
署名活動にしてもそうですけど、最近の介護業界関連のニュースを見ると、現場のホンネが国まで速く届くようになっているのを感じますし、小手先の政策では、日本の介護士不足を解消できない事はもう明らかですよね。
それに、この高齢化社会を乗り切るためには、介護士の処遇を爆上げさせる以外に方法がありません。ただ、AIなんかが急速に普及して、優秀な人材しか生き残れない業界になる可能性もあります。
とにかく、向こう5年くらいで何かしら大きな変化があると思うので、自分なりに色々考えて、準備しておく事をオススメします。業界が変化するという事は、業界の中にいる個人にとってはチャンスという事ですからね。
という事でまとめると、現状、介護報酬は物凄く低いです。介護報酬引き上げを求める署名活動なんかがされていたりするので、チェックしてみて下さい。
今後の介護業界は、数年以内に大きな変化が起こる可能性が高いと予想しています。変化の波に乗れるよう、準備しておきましょう。といった内容でした。
最後に
先日こんなツイートをしました↓
介護報酬、上がるにしても、ビットコインみたいな上がり方はしませんからね。何年もかけて緩やかに上がっていく。介護士の収入が急に激増する事は無い。
— ハレくん (@harekunoku) 2020年8月11日
なので、介護の経験を活かして個人で収入を得ていく場合、即金性のある事が相性良い。介護の仕事は長期目線、個人の仕事は短期目線。
介護士という職業と、介護報酬の魅力的な所は、需要があるという所と、お金の取りっぱぐれがないという所ですよね。安定的ではあるんです。
なので、介護報酬から安定して収入を得つつ、個人で一撃を狙うという作戦もアリだと思います。簡単ではないでしょうけど、方法は無数にあると思うので、考えてみる価値はありますよね。
ではでは、おやすみなさい。
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