こんばんは。介護福祉士のハレくん(@harekunoku)です。
先日、公式LINEから、『認知症の人をトイレに誘導する時に困る事が多いです』との相談がありました。
トイレに誘導しようとしても、恥ずかしいという気持ちや色んな事情があって、中々応じてもらえないと。失禁してしまっている場合なんかだと尚更ですと。
これは介護士さんならよく分かりますよね。認知症の人は、介助される事に中々慣れる事ができないので、付き合いの長い利用者さんでも、トイレ誘導には苦労する事があります。
という事で今日は、基本トイレに行きたがらない認知症の人をトイレに誘導する際に、ダメなアプローチの仕方と、効果的なアプローチの仕方を2つ紹介します。
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ダメなアプローチの仕方
トイレまでスムーズに誘導できる確率が最も低いアプローチの仕方は、利用者さんのため感を出すアプローチです。
利用者さんのため感を出すとはどういう事かって、「もう何時間もトイレに行ってませんし、そろそろ行っておきましょう」みたいな、利用者さんの事を思ってトイレに誘ってますみたいな雰囲気を出す事です。
教科書通りって感じですけど、これダメなんですよ。髭男も言ってますよね。誰かが偉そうに〜語る恋愛の論理〜何1つとして〜ピンとこなくて〜って。恋愛も介護も、誰かの論理は通用しない事が多いです。もっと違う設定で、もっと違う価値観で攻める必要があります。
じゃあどうアプローチすれば良いのって話ですけど、僕の経験上、比較的上手くいきやすいアプローチ方法が2つあるので、共有していきます。
流れるようにトイレに誘導する
認知症の人のトイレ誘導が上手くいきやすいアプローチの方法1つ目は、流れるようにトイレに誘導するやり方です。
どういう事かと言いますと、イチイチ、「トイレに行きませんか?」みたいな声かけはせず、「あっ、〇〇さん!すみませんお待たせして!トイレですよね!いきましょう!」みたいな感じで、超自然に、当たり前の如く、流れるプールのように、トイレに誘導するんです。
これ、かなり効果的です。利用者さんとしても、『ん?トイレ?急だな。まぁ良いか。行っとくか』みたいな感じで、特に嫌な思いをする事も無く、反射的にトイレ誘導に応じてしまうんですね。そもそも拒否する気を起こさせない戦法です。
例えばですけど、コンビニに入った時、店員さんに、「いらっしゃいませー、どうぞー」って超自然にトイレに案内されたら、とりあえずトイレしますよね。『なんだなんだ?』と思うものの、多分トイレすると思います。その心理です。(どの心理だ)
ただ、絶対にやっちゃいけない事があって、特に声かけもせず、いきなりトイレに連れて行くみたいな対応は絶対にNGです。
もし自分が、何も聞かされず、いきなり多目的トイレに連れ込まれたら、何事かと思いますよね。アン〇ャッシュ!?ってなりますよね。そんな、利用者さんを不穏にさせてしまうような対応はしないように気をつけて下さい。
トイレ誘導させて下さいと頼む
認知症の人のトイレ誘導が上手くいきやすいアプローチの方法の2つ目は、トイレ誘導させて下さいと頼み込むシンプルな方法です。利用者さんのためではなく、私のためにトイレに行って下さいと頼むんです。
これどういう事かと言うと、利用者の承認欲求にアクセスするんです。自分のためには動けない事でも、誰かのためだったら動けたりするのが人間です。
「アナタのために」って言われると、「いや、いいです」ってなる事でも、「私のためにお願い」と言われると、断りづらくなってしまう心理を活用させてもらうんです。
「家族さんから、〇〇さんを10時にトイレにお連れするよう言われてまして、トイレに行って頂かないと、私が怒られてしまいます。申し訳ないですが、手伝わせて下さいね」みたいな声かけをすると、上手くいく事が多いです。
ちなみに、息子さんや娘さんよりも、孫さんの名前を出す方が上手くいきやすいというハレくんデータがあるので試してみて下さい。
まとめると、認知症の人をトイレに上手く誘導するには、『利用者さんのために〜』という雰囲気は出してはいけません。
拒否するという思考回路にならないほど、流れるようにトイレに誘導するか、『私のためにトイレに行って下さい』というニュアンスで声かけをすると上手くいきやすいですよ。といった内容でした。
最後に
気づけば2021年ですね。今年は、『ハレくんにはお金払っても良い!』と思ってもらえるくらい、介護士さんにとって有益な情報を無料で発信していきたいと思ってます。
学習意欲の高い業界なので、今日のような、現場で活用できる心理テクニック系の記事はいつもかなりのPV数があるので、これ系のネタもドゥンドゥンやっていこうと思います。
学習意欲高い人、コチラのツイートは要確認です↓
介護業界は、職業柄か、勉強が好きな人が多いというか、学習意欲のある人が多い。確実に多い。
— ハレくん (@harekunoku) 2020年12月25日
そこを狙って、確実に無意味な意味不明資格を誕生させて、取得させようとする企業もあるので注意せんとあきまへん。
それでは皆様。2021年も宜しくお願いいたします。
メリークリスマス!
おやすみサンタさん。
【退職・転職(就職)を考えている方にオススメ記事↓】
これまでに紹介した介護士専門の転職(求人)サイトまとめ - 介護職員の戦闘力が上がるブログ
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