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【介護業界】介護士は利用者からの暴力に寄り添うべきなのか

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こんばんは。介護福祉士のハレくん(@harekunoku)です。

今月はあまりにも忙しくて、暫くブログお休みしていたんですが、ここからまた結構な頻度で配信していくのでよろしくお願いいたします!

今日は、介護士は利用者からの暴力に寄り添うべきなのかどうか問題についてです。

昨日こんなポストをしました↓

寄り添うべきは暴力を振るわれた側だろう

今でこそ「利用者からのハラスメントを放置してはいけない」という流れになってきてますが、昔は、介護士は100%自己犠牲でいこう!という風潮でした。

その昔の風潮が今の介護業界の人材不足の原因の1つであるのは確実で、寄り添うべきだったのは暴力を振るわれた側でしたねって話です。

考えてみて欲しいんですが、自分の子供だったり、大切な人が介護施設で勤務中に利用者さんに暴力を振るわれて前歯を折って帰ってきたらどう思いますか。

「暴力を振るう事にも何か理由があるんだから、相手の心に寄り添いなさい」

とは言えないですよね。暴力を振るわれて怪我をした人が心配という気持ちが勝ちますし、利用者に対する怒りも芽生えるはずです。

「寄り添え」なんてのは、自分が気持ちよくなるための遠くからの発言でしかなく、やられた側があまりにも不憫になる表現なんですよね。

暴力をどう無くすか

介護士としては、寄り添う事よりも利用者の暴力行為を無くすにはどうすべきかを考えるべきです。

例えば、精神科での服薬コントロールが必要な場合もあるでしょうし、今の事業所の形態が合っていないのかもしれないし、何か他に原因があるのかもしれません。そこを追求して考える必要はあります。

国の協力や事業所の対策も必要ですけど、現場人としてそこは考えないと筋が通らないですからね。

全然寄り添わなくて良いけど、専門的な視点で考える必要はあると思います。

対応に全く問題が無い場合もある

「暴力を振るうのは介護士側の対応に問題があるからだろ」

というご意見の方も非常に多いんですけど、そうでもない場合も多々あります。

一例として、認知症の見当識障害の症状により、『人違いで暴言を吐かれたり暴力を振るわれた』という話は度々耳にします。

介護士側の対応に全く問題が無いのに攻撃を受けるケースもある事は知っておいて下さい。

怪我の度合いの話

あともう一点、『利用者さんから介護士への暴力』と聞くと、ヘナチョコパンチみたいなのを想像する人が多いと思うんですが、そんな事ないです。

一生傷が残るレベルで引っ掻かれたとか、しゃがんだ時に膝蹴りされて前歯が折れたとか、顔面殴られてメガネが壊れたとか、そのレベルの話は普通に聞きます。

ヘナチョコパンチみたいな痛くも痒くもない暴力でイチイチ騒いだりはしません。

ただ、「殴られると痛くなくても全否定されたような気分になる」と言っていた介護士さんもいたので、暴力はダメです。寄り添う必要ナシ。

状況が状況

人員基準が1対1くらいで現場に介護士が沢山いるならまだしも、人員配置基準は1対3ですし、なんなら夜勤なんてワンオペなので、暴力行為のある人を施設でケアするのは現実的に難しいという問題もあります。

暴力を受け入れていたら介護士が集まらないし、他の利用者さんも介護士も危険にさらされるので、受け入れ拒否や退所をお願いするなどのシビアな判断をする事業所が実際に増えています。

事業所や個人の力ではどうにもできない部分があるので、国にもっと積極的に動いてもらいたいですね。厚労省が動いていると公表してるんですが、まだ存在感があまり感じられません。

まとめ

まとめると、寄り添わなくてOKです!おやすみ厚労省。