こんばんは。介護福祉士のハレくん(@harekunoku)です。
介護士として働いている人で、認知症のあるご利用の対応が下手な人って居ますよね。ご利用者を嫌な気持ちにさせてしまう人の事です。(ナルトのサイみたいな人)
中には、勉強熱心で認知症に関する知識も抜群にあるのに、利用者対応が上手くいかない人も居ますが、そうなる理由は、相手の性格を分かっていないからです。人を見ずに、認知症という病気ばかりを見ていると、対応は下手くそになります。
認知症という病気は、その人の性格の上に乗っかる1つの要素でしかないので、認知症の勉強をしたからと言って利用者対応が上手くなる訳ではありません。相手がどんな人なのか、どんな性格なのか、という観察力の方が重要です。
ただ、観察力もセンスに依存する節があって、HSPの人なんかはセンス抜群ですけど、無い人には本当に無い能力です。
という事で今日は、ビッグファイブ理論と呼ばれる性格診断について共有していきます。
米国の心理学者でオレゴン大学の名誉教授だった、ルイス・R・ゴールドバーグ氏が提唱した、人の性格を分析する上で最も信頼度の高い性格診断です。
観察力があまりない方は、相手の性格を見抜く能力をビッグファイブ理論を活用する事でカバーしてもらえたらと思います。既にそのセンスがある人は、ビッグファイブを知って更にセンスを磨いちゃって下さい。
また、自分を診断すると自分の性格を客観的に見る事も出来るので、性格診断のノリでも楽しめます。
では行こう。
ビッグファイブ診断とは
ビッグファイブ診断とはどういうモノかと言いますと、人の性格は、ある5つの因子の組み合わせで成り立っており、その5つの因子の強弱を計る事で、科学的に正しい性格を知る事ができるという診断ツールです。
その昔、『冷静と情熱のあいだ』というタイトルの映画がありましたけど、よくよく考えると普通の状態ですよね。冷静さ50と情熱さ50って普通ですもんね。畳1枚と道場のあいだ=普通の和室になる。これと一緒で、ビッグファイブもそういうイメージです。(何を言っているのか自分でも全く分からない)
5つの因子とは
ビッグファイブ診断に用いる5つの因子とは、コレらです↓
①開放性
新しい経験や知識を取り入れる事に対する意欲の高さはどうか
②勤勉性
目標達成に向けて努力を継続できるか
③外向性
社交的かどうか
④協調性
周りの人と協力できるか。周りに合わせた対応ができるか
⑤神経症傾向
ちょっとした事で不安になったりイライラしたりするか
これら5つの因子が、それぞれどれほど強いかを測定し、その結果により、人の性格を導き出すのがビッグファイブ診断です。
診断する事で『開放性が強めで協調性が弱めな人』とか、『外交性が弱くて神経症傾向が強い人』とか、そういう相手の性格が可視化されるので、相手や自分の性格を深く理解する事ができます。
測定方法
測定方法なんですが、超細かく、詳細に診断しようと思うと、60個の質問に答えてもらう必要があります。
『60個とか無理じゃん…』『そんな事してる間にオムツ交換7000人回れるわよ…』と思った介護士さんが多いと思いますが安心して下さい。短縮版があります。短縮版だと、10個の質問に答えてもらうだけでOKです。
その10個の質問に対して点数を付けてもらいます。
質問の内容が自分に全く当てはまらない場合は0点、少し当てはまる場合は1点、そこそこ当てはまる場合は2点、かなり当てはまる場合は3点、完全に当てはまる場合は4点を付けて下さい。
では質問していくので、一度一緒にやってみましょう。紙とペンを用意して下さい。(青字は僕の回答です)
Q1
初対面でも緊張せず、人と会話をするのが好き
僕)緊張はしないけど、会話が格別好きって訳でもないから2点
Q2
思いやりがあり、行動できる人間であり、誰にでも同じ態度で接する事ができる
僕)行動しない時もあるけど、誰に対しても同じ態度だから3点
Q3
手際よく行動し、物事をキッチリこなす人間だ
僕)2点
Q4
心配事が多く、不安になりやすい性格だ
僕)不安になった事がないから0点
Q5
知的な活動が好きで創造性が高く好奇心や探究心のある人間だ
僕)2点
Q6
恥ずかしがり屋で物静かなので、人の多い場所は苦手
僕)静かなのもうるさいのも好きなので1点
Q7
思った事を直ぐ口にし、冷淡で、他人に同情する事はめったにない
僕)これは0点
Q8
あまり考えずに行動し、ギリギリまで物事に手を付けない人間だ
僕)手遅れになるまで手を付けない人間なので4点
Q9
たいていリラックス状態で落ち着いており、問題についてめったに悩まない人間だ
僕)昔から落ち着いてると言われるし、めったに悩まないので4点
Q10
物事を現実的に考え、伝統的な考え方を好み、空想的な時間を浪費しない人間だ
僕)空想に明け暮れる事も稀にあるから2点
質問はこれで終了です。お疲れ様でした。ここからは採点方法を説明します。
採点方法
まず、Q6〜Q10の点数を反転させて下さい。
0点なら4点、1点なら3点、2点なら2点、3点なら1点、4点なら0点に、反転させます。
次に、Q1の点数とQ6の点数を足します。これが外交性の点数になります。
僕は6点!
次に、Q2とQ7の点数を足します。これが協調性の点数になります。
僕は7点!
次に、Q3とQ 8の点数を足します。これが勤勉性の点数になります。
僕は2点…
次に、Q4とQ9の点数を足します。これが神経症傾向の点数になります。
僕は0点(笑)
次に、Q5とQ10の点数を足します。これが開放性の点数になります。
僕は4点!
これで採点は終了です。0〜4点なら低め。5〜8点なら高めという基準です。0点は超低く8点は超高いです。
僕の場合だと、外交性が6点と高めで、協調性も7点と高く、勤勉性は2点と低く…、神経症傾向が0点と無神経男で、開放性が4点と低めでした。
総称すると、ハレくんは、協調性があってそこそこ社交的だが、努力が苦手で意識が低め。無神経で図太い。という結果です。
このように、ビッグファイブ理論を活用する事で、人の性格が可視化でき、その人がどのような性格なのかが理解しやすくなります。
介護の仕事において、かなり活用できる性格診断なので是非活用してみて下さい。利用者さんに対してだけじゃなく、職員間でそれぞれのデータを共有するのも良いと思います。人間関係に良い影響をもたらしてくれる事でしょう。
はい!という事で、長くなりましたが、人の性格を分析する上で最も信頼度の高い性格診断、ビッグファイブ理論について紹介しました。
この記事の説明で分かりにくい所などあれば、お気軽に聞いてもらえればと思います!
それでは。おやすみビッグダディ。
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