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【8割怪我する】世間様の高齢者の転倒に対するイメージが軽過ぎる

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街中で杖をついて階段を降りている高齢者を見ると最後まで目が離せない。あると思います。

 

こんばんは。介護福祉士のハレくん(@harekunoku)です。

 

先日、知り合いと炎炎ノ消防隊の話をしている時に、フと高齢者の転倒の話になりました。

 

その知り合いは高齢者の転倒に対して、『(コテン)イテテテテ〜』みたいな想像をしていたので、そんなちびまる子の世界線違うぞと。高齢者の転倒にユーモアなんて無いぞと。想像と現実は米津玄師と穀物酢くらい違うぞと力説しておきました。

 

という事で今日は、(後期)高齢者の転倒がどれほど危険かという認識を全世界に広めていきたいと思います。海外の方は翻訳してご覧下さい。

 

レリゴー。

 

転倒ではなく衝突

高齢者が転びやすいのは皆さんお分かりだと思うんですが、おそらく、『転びやすいのは足腰が弱ってるから』くらいの認識だと思うんですよね。

 

でも実際、足腰が弱ってるからだけじゃなくて、バランス能力の低下や、瞬発力・柔軟性の衰え注意力や反射神経的な能力の低下も転びやすい原因です。

 

マネキンを想像してみて欲しいんですが、マネキンもバランス能力無いですし、柔軟性も反射神経も皆無ですよね。そのマネキンを後ろから押すと、そのまま前にドーンと倒れると思います。

 

大袈裟に言えば、高齢者の転倒と言うのはマネキンを倒した時のように、思い切り地面に衝突します。手をつくのも遅れますし、受け身をとるのも遅れます。転倒というより衝突の方が介護士的にはシックリくるくらいです。だから介護士は皆口を揃えて、「転ばないように気をつけて下さいね」と利用者さんに言うんでございます。

 

高齢者の転倒に関する様々なデータ

高齢者が転倒するとヤバい事を裏付けるデータがいくつかあるので紹介していきます。

 

介護が必要になった主な原因で1番多いのは認知症で、その割合は約18.1%です。2番目に多いのが脳血管疾患で、割合は約15.0%。3番目に多いのが衰弱で、約13.3%。その次、4番目に多いのが転倒・骨折で約13.0%というデータがあります。

 

要介護(要支援)状態の高齢者100人中、13人は転倒・骨折が元々の原因になり要介護状態になっているという事なので、転倒の危険性が分かって頂けますよね。

 

また、消費者庁に寄せられたデータによると、65歳以上の高齢者が自宅で転倒したという事故情報が5年間で275件寄せられており、8割以上の方が通院や入院が必要な怪我を負っていたとの事です。8割って、オニギリでいう所の米の割合ですからね。ヤバいです。

 

転倒予防策

最後に、いつでもできる簡単な転倒予防策を話していくんですけど、転倒事故の多くが何処で起こっているかを把握しておいて下さい。転倒は会議室で起こってるんじゃないんです。こういう所で起こってるんです↓

 

・浴室・脱衣所

・庭・駐車場

・ベッド・布団付近

・玄関・勝手口

・階段

 

自宅だと、主にこういった所で転倒は発生しています。

 

どういった対策をして頂くかと言いますと、適度な運動を習慣化して身体機能の低下を防ぐ事は前提として、上記の場所に、滑り止めマットや手すりを設置してもらう事や、電源コードが通り道にこないようにして頂く事お風呂の泡はしっかり流す事、あとは、夜間は豆球を付けておく事、等です。

 

滑りやすい場所・つまずきやすい場所・暗い場所、主にこの3箇所で転倒は起こるので、これらを意識して改善してもらうだけで転倒の確率はグンと下がります。確変から通常に移行するくらい下がるので、必ず対策して頂ければと思います。

 

まとめ

まとめると、畑にカカシを置くよりもマネキンを置いた方が効果的です。

 

おやすみ穀物酢。

 

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