こんばんは。介護福祉士のハレくん(@harekunoku)です。
坂本龍馬が好きすぎる利用者さんとのエピソード
この話は、僕が小規模多機能ホームで働いていた頃の話です。
その小規模では、昼食後に利用者さんのお昼寝タイムが1時間ありました。車椅子に座りっぱなしだと腰も辛いので、お昼に一旦横になりましょうという取り組みです。
その日もいつものように、昼食後に利用者さんの臥床介助を行って、自分も休憩に入ろうと思った時、横にならずに、ホールで本を読まれている男性利用者さんが目に留まりました。
僕はその利用者さんに、「なんの本読んでるんですか?」と声をかけ、隣に座りました。
するとその利用者さんは、「ん?これや」と、本の表紙を僕に見せてくれました。
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その本は、『坂本龍馬』に関する本で、その利用者さんはとにかく坂本龍馬が大好きとの事でした。完全なる初耳でしたが。
僕は、「全然歴史とか詳しくないですけど、坂本龍馬は少し知ってます」みたいな事を言って、少し話をして、「いつでも横になって下さいね」と声をかけ、その場を離れました。
30分くらいして戻ってみると、その利用者さん、まだ本を読んでいたので、「〇〇さん、横にならなくて大丈夫ですか?」と声をかけると、
「ワシは昼寝はせぬ人間だ」
とおっしゃいました。
いやいやいや。本読む前そんな喋り方する人じゃなかったですやんと。
「昼寝はせんぜよ」みたいな分かりやすい言い方をしてくれたら反応しやすかったんですけど、微妙に龍馬感出されてもどう反応して良いか分からず、とっさに「左様でござんすか」と、うっかり八兵衛のような返答をしてしまいました。
まぁまぁ、昼寝をせぬ人間なら仕方ないという事で、「ゆっくり読んでください」と声をかけました。
そしてお昼寝タイムが終わり、皆さんホールに集まられ、介護士を交えて談笑していたその時、坂本龍馬好きな利用者さんが、「ちょっとだけ横にならせてくれ」と言い出したんです。(それ見た事かと)
その利用者さん、その日は泊まりだったので、他の介護士に連れられ居室に入っていきました。
その介護士が、「〇〇さん、やっぱりお昼寝タイムに少しは横になった方が良いですよ。本は夕食後でも読めますし」みたいな声かえをしているのが聞こえて、『うんうん』とか思って聞いてたら、なんとその利用者さん、
「にぃちゃん(僕)が横にならせてくれんかったんや」
と言いやがったのです。
その瞬間僕は顎が猪木のようになり、『待て待て待て』と心の中で唱え、桂三枝の如く椅子から転げ落ちそうになりました。
ここにきてまさかの裏切りです。多分龍馬はそんな事せんぜよと思いましたが、相変わらず面白い人だなと微笑ましい気持ちになりました。
っていうエピソードです。
介護の現場では、こういったズッコケルようなエピソードが毎日のように更新されています。
常にシビアな環境で仕事されてる方は、一度介護業界で働いてみてはどうでしょうか。(急な勧誘)
常に人を相手にする仕事なので、シンドイ時もありますが、笑える事や楽しい事も多い世界ですよね。
という事で、明日からも仕事頑張りたいと思うぜよ。
おやすみ龍馬。
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