
こんばんは。介護業界歴15年、ブログ歴8年目の介護福祉士ハレくん(Add LINE friend)です。
訪問介護事業所の倒産件数が過去最多だったとニュースになってました(3年連続)。
訪問介護の倒産、今年も過去最多を更新 11月時点で85件 中堅にも波及=東京商工リサーチ | 介護ニュースJoint
需要があるのに潰れまくってるの、オカシイと思いませんか。需要があるのに掲載されないHUNTER×HUNTERみたいな話になってきています(なってきていない)。
潰れる訪問介護事業所が多い理由として、物価高騰やヘルパー不足などが挙げられてますが、真の理由はそこじゃないと思うんですよね。
訪問介護事業所はピンからキリまであります。介護施設もホワイトとブラックで二極化してますけど、訪問介護のブラックは酷いですよね。漆黒という感じがします。
あ、漆黒のYOUKANというスティックタイプの羊羹が美味しいです。

スタートのハードルが低い
訪問介護は開始する時の敷居が低いんですよね。簡単に起業できてしまうのが訪問介護です。人3人と500万用意すればスタートできます(ケアマネ等の人脈があれば300万もいらない)。
また、『ちょっとお金あるからやってみよう』とか、『他の事業やってるけど副業的な立ち位置で訪問介護をやろう』とか、『勢いだけで始める』みたいな人も異常に多いのが訪問介護事業です(そりゃ漆黒も多くなる)。
普通にやってても生き残れない
そして訪問介護は全国に約3万7千事業所もあります。これもまた異常値ですが、敷居が低いので小さな事業所が多くなります。(潰れてしまうのは小規模な事業所が殆ど)。
ちょっと想像してみて下さい。
家の近所に、〇〇商店みたいな小さなお店が10個くらいあったら、その中の数店舗は潰れてしまうのが自然じゃないですか(たぬき商店だけは潰れないでほしい)。
そんな状況で生き残っていけるのは基本的に、『大型店になろうとしている本気の商店』か、『工夫を重ねて全力で運営している商店』か、『バックに大規模組織が付いてる商店』か、『何かしらバックボーンがある商店』かになりますよね。
一生懸命やっていても潰れる時は潰れるくらい競争激しいし、大規模組織と生き残り勝負をして勝てる訳もないので、上述したような、そこそこの気持ちでやってる事業所は全部潰れるんです。スタートのハードルが低い分、生き残るハードルが高くなってるんですね。
倒産した事業所の中には何の落ち度も無い素敵な事業所も沢山あったはずですが、3万6千事業所もあると、潰れる時は潰れます。
まとめ
まとまりが無い文章になってしまったのでまとめると、訪問介護業界は漆黒事業所も多く、そういう事業所は遅かれ早かれ潰れます。
全国に3万6千事業所もある上で、命懸けでやってる事業者やバックボーンのある事業者が勢力を拡大している事を考えると、倒産する事業者が100や200出ても何も不思議ではない。という話です。母数が3万6千ですから。
結論、訪問介護事業所の倒産件数が増えている根本理由は、①漆黒の自然淘汰、②事業者の質の差が激しい、③増えすぎた事業所数、この3つにあります。
という事で、漆黒の羊羹、食べてみて下さい。おやすみヒソカ。