{需要と供給
こんばんは。ハレくんです。
今年も残すところあと24時間くらいですね。
介護職だとこんな時にまとまった連休が取れないのが辛いところですが、今年は個人的に悪くない年だったので良しとします。
2017年、介護業界的にはどうだったのでしょう?
約100件の介護事業者が倒産し、倒産件数が過去最多のペースな事を考えると決して良い年だったとは言えませんね…
今日は、何故介護事業所の倒産が増えているのかについて書いていきたいと思います。
介護事業者の倒産件数が過去最多となった理由は
上にも記載しましたが、今年、介護事業者の倒産件数は約100件。過去最多ペースとの事です。
需要は増えているはずなのになぜ倒産のペースが過去最多なのかという所ですが、これには様々な理由があると思います。
2年前の介護報酬改定
2年前の大幅な介護報酬引き下げの影響は確実にありますよね。
あの改定は正直めちゃくちゃだったと思います。2.27%引き下げられたのですが、シンプルにやり過ぎでした。介護報酬の引き下げを決めた人達に何のリスクも無いというのは納得いきません。その人達にも何かしらのリスクを背負わせていたとすれば、あのレベルの引き下げはされなかったと思います。
倒産の約4割は訪問介護事業所
戦略無く勢いだけで独立した人が多い事も理由の一つとしてあると思います。
訪問介護事業所の倒産が全体の約4割を占めているのですが、訪問介護って参入障壁が非常に低いんです。やり方によって殆どお金をかける事なく立ち上げる事もできます。参入障壁が低い分、心理的な作用で戦略等が甘くなってしまう事があると思います。実際僕の周りでも、「これからは介護の時代だから」のような理由一つで独立を決意する人が結構います。運だけの出たとこ勝負では成功する確率は低くなってしまいます。
管理職に問題がある場合
圧倒的人手不足のこの業界で管理職として働く方に最も求められるのは、事務処理の速さなんかではありません。現場職員のストレスマネジメントと協働し合える職場の環境作りです。これができない人が管理職を務めている職場では人材不足がいつまで経っても解消しません。管理職の任命に失敗し、人材不足を加速させてしまった為に倒産してしまった事業者も多くあったのではないかと思います。
最後に
介護業界「俺の辞書に需要と供給という文字は無い」と言った感じですね。
いくら需要があるからといって、どんな事業所でも生き残れる訳ではありません。
くれぐれも独立は計画的に。です。
おやすみなさい。
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