
こんばんは。介護福祉士のハレくん(https://lin.ee/b5J7EV6)です。
オーストラリアで介護職員が激増しています。ウジャウジャ増えてます。(言い方)
どんくらい増えてるかというと、6年前から72%増えてるので、文字通り激増です。(看護師も23%増)
情報源↓
【オーストラリア】豪の就業者数13%増加、介護職が急増(NNA) - Yahoo!ニュース
72%増って、ピノが10個になるのと一緒ですからね。相当に衝撃的な数字です。
日本は万年介護職員不足ですけど、オーストラリアがやった事をマネすれば、多少なりとも人材不足は解消されるんじゃないでしょうか。
介護職員の数が日本の方が6倍くらい多いので全てを丸写しはできないでしょうけど、参考にできる事はあるはずです。
という事で、オーストラリアが6年間の間に何をやったのか、なぜ72%も介護職員が増えたのか、調べてきたので共有していきたいと思います。
『そりゃ増えるよな〜』と思える情報がワンサカ出てきました。(ワンサカって言うたの久しぶりの極み)
国家レベルで最優先に
6年間で72%も増えてるので、国が動いているのは間違いないんですが、とにかく国家レベルで介護人材を増やす事を最優先にして、介護を産業として立て直したんです。
具体的に5つの事をやってたので、それぞれ紹介していきます。ここでは簡単に記載していくので、詳しく知りたい部分があれば検索して調べてみて下さい。沢山情報出てきます。
①賃上げ
オーストラリア政府は2023年に介護職の最低賃金を一気に15%引き上げました。財源は介護報酬の増額です。このようにバーンと派手にやる事で、『介護は稼げない仕事』というイメージを払拭したんです。
こういうのは一気にやるからインパクトという付加価値が付くんですよね。コツコツではダメです。やるなら一撃。明日宝くじ買ってきます。
②学費をゼロに
介護資格を無料で取得できる制度を導入して、未経験から介護職になるハードルを下げました。タダより安い物はない!
③海外人材の受け入れ拡大
海外人材を大量に受け入れる事にしました。オーストラリアの介護職なら海外の人にも人気でしょう。外国人に安い給料で働かせようって魂胆じゃなくて、おもてなし感がある。
④政府が「介護ブランド」を構築
メディアや政策で介護職を、社会を支える専門職として訴求しました。
「一生のキャリアとして成り立つ」「国家の基盤産業」という位置づけを明確にして、ここでもイメージをガラッと変えたんです。
この辺も日本と違いますよね。日本の場合、『やり甲斐がある』とか『人のためになる』とか、そういう訴求の仕方が多いですけど、それじゃダメなんです。
介護は稼げるし需要もある。仕事として最強やで。
みたいな訴求じゃないと人は増えない。やり甲斐の部分なんてもう皆知ってますから。
⑤ケアの質とキャリアを両立できる設計
現場に残りながらキャリアアップできる構造を構築しました。
日本では、管理職に行く=現場を離れるですけど、ケア現場で働き続けてもキャリアが上がる仕組みを制度的に整えました。
新しい資格を取るたびに、昇給+役割拡大がセットで認められるという感じです。素敵やん。
素敵だった
やった事はまだまだあるでしょうけど、主要なのはこの5つでした。全部本質を捉えてて素敵でした。
ボーリングって、真ん中のピンを倒せば後のピンは勝手に全部倒れてくれますけど、そんな感じで、ド真ん中をバチバチに狙って、全部命中させてるんですよね。
日本はやってる事ずれてます笑
介護職の魅力をSNSやYouTubeで発信するための予算を数億円組んだとか、訪問介護は利益率が高いから報酬下げますとか、もうシネヨって思います。(急に口が悪い)
オーストラリアのやった事は、業界単位でも法人単位でも個人単位でも、参考にできる事はあると思うので、参考にして、どうぞ。
という事で、以上です。おやすみエドモンド・バートン。