こんばんは。介護福祉士のハレくん(@harekunoku)です。
先日、とあるテレビ番組が介護職の間で炎上しておりました。最近こういうの多いすよね。
その内容は、『コロナ禍で介護施設がブラックボックス化しており、虐待が疑われるケースが増加している』というものでした。
実際、虐待が横行しているような介護施設も世の中にはあるんですが、ごくごく一部なので、そこは世間の人にちゃんと分かっておいてもらいたいですよね。介護施設=虐待があって当たり前は絶対違います。刺身=アニサキスくらい違います。
僕は訪問介護なので、利用者さんやご家族から、介護施設やデイサービスに対するホンネをよく聞きますが、大体の人が超感謝してます。『感謝してもしきれない』みたいな事を言う人が大半です。
ブラックボックス化により虐待が横行しているような施設なんて本当に極々一部なので、真面目に頑張られている介護施設勤務の介護士は、見ていて不快になる番組だっただろうなと思いました。
番組に対する感想はこんなもんで置いといて、この記事では、介護施設で虐待が横行する条件について書いていきたいと思います。
介護施設で虐待が起こる理由
虐待が起こる理由は色々あります。介護士側の知識不足だったり、職場環境が劣悪だったり、人手不足だからと誰でもかれでも雇っていたり、利用者から暴言や暴力を常日頃受けていたり、そういう事が引き金になって、虐待が起こるパターンもあります。
これらのパターンは、介護士個人が元々そういう人間だったか、精神的に追い詰められて犯行に及んでしまった感がありますよね。職場の中のたった1人の介護士による虐待です。
介護施設での虐待と聞くと、こういうのが思い浮かぶと思うんですが、もっとエゲツないパターンもあります。
施設内で虐待が横行しているパターンです。コレが1番タチ悪いし、全員悪人のアウトレイジ施設です。よくニュースでも見ますよね。『どうなってんだ』って思います。
ご利用者に対してロクでもない対応をする事が普通になってしまっている介護施設がごく一部あると思うんですが、その成れの果てが、アウトレイジ施設です。
2つの条件が揃う事で虐待が横行してしまうのではないか
ある2つの条件が重なる事で、虐待が横行するアウトレイジ施設が出来上がるのではないかと僕は考えているので、ここからはその考えを共有していきます。
ある2つの心理の研究結果があります↓
①人はもともとの性格とは関係なく、権力を与えられると理性を保てなくなり、弱い立場の者を攻撃するようになる
②人間には集団から外れたくない心理、集団と同じ行動をすることで安心を得ようとする同調効果という心理がある
この2つの心理が職場内に蔓延した時、虐待が横行するんだと僕は思うとります。
要は、『利用者の世話をしてやっている』みたいな、上から目線で利用者対応をする介護士が数名いると、次第にその職場ではそれが当たり前になっていき、最終的に虐待が横行するまでに発展してしまうんじゃないかなと思うんです。本当に気をつけて下さい。
施設長や上司から、『尊厳尊厳』と口酸っぱく言われてる介護士さんも多いと思うんですが、多分それくらいで良いんです。尊厳だけはマジで意識しておかないと、無意識に上から目線になってしまう危険性がありますからね。上が尊厳尊厳言うてる所はアウトレイジ施設にはなりにくいはずです。
介護施設の利用者さんは皆さん要介護状態ですが、そういう方に対しての上から目線は危険過ぎるので絶対にそうならないようにしましょう。『利用者さん』という呼ばれ方をしますが、『お客さん』である事を分かっておく事も大事だと思います。
という事で、利用者さん(お客さん)の尊厳と、悪い方に流されない事を意識していきましょう。そしてそういう危険な施設は早めに退職して下さい。在籍する=施設の存続に貢献なので。真っ当な施設(法人)が大きくなっていくのが理想です。
最後に
介護施設で虐待が横行する条件について話したんですけど、逆パターンもあるんですよね。利用者から介護士が虐待を受けるパターン。
厚労省が対策中なんですが、コレが中々解決しない問題で、これまでにどれだけの介護士が利用者の暴力によって怪我をしてきたかというね。殴られてメガネ壊れたくらいの話はよく聞きます。
テレビでもこの問題に時々触れてもらいたいですよね。世間の人の関心が高まるほど解決に向かうスピードが早くなると思うので。
という事で、虐待について色々話してきました。これからも尊厳を意識した介護を心がけていきます。
おやすみ西田敏行。
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