こんばんは。介護福祉士のハレくんです。
介護士が仕事で苦労する事と言えば、利用者さんの入浴拒否ですよね。激しめのやつ。
入浴が嫌いで仕方ない利用者への声かけは、正直言って苦痛ですが、それでもなんとか入ってもらわなければと思考を凝らしますよね。
このブログでは、心理学を活用した、介護現場で有効な利用者への声かけ等をいくつも発信してきましたが、今日は、入浴してもらう事を諦めた方が良い場合について解説していきます。
引き際も重要だったりしますからね。
(スポンサーリンク)
絶対に入浴してもらえないパターンの見極め
入浴してもらう事を諦めた方が良い場合とは、いくら声かけしても絶対に入浴してくれないと確信した場合です。確信後もしつこく声かけを続けるのは絶対にNG。
例えば、絶対に入浴してもらえないパターンの1つは、利用者さんが2回、感情的になった時です。2回です。
色々考えながら声かけをしていく内に、利用者さんが感情的に怒り出す事もありますよね。
「入らないって言ってるだろー!!!!怒」
みたいな。大魔神の逆鱗に触れる瞬間です。
一回だと、その後なんとかなだめて上手くいく場合があるんですが、3回感情的になると収集がつかなくなるので、2回感情的になってしまった時点で、その日の入浴は諦めた方が良いと思います。
約10年間、介護現場の経験を積んだ感覚で、僕の体感的なものなんですが、僕の中ではこれが基準です。
以前、認知症の方は、記憶が残らなくても感情は残るという話をしましたけど、3回も感情的になってしまうと、その日1日不穏な状態が続いて、介護業務が6割増になりますし、夜勤者を1人で戦場に駆り出す事になってしまいます。
感情的にさせないようにするのが当然正解なんですか、させてしまった場合は2回まで。無理矢理入浴させてしまうと、その後一生、入浴の度に激切れされる可能性があります。『入浴=とてつもなく嫌な事』と、感情として残ってしまうからです。
真面目な人ほど、何がなんでも入浴してもらわなければいけないと思ってしまいがちですが、リスク回避を考えて、諦めなければならない時もあります。
介護士さんそれぞれに、『コレは絶対に入浴してもらえないパターンだ』というのはあると思うので、引き際も考えつつ、やってもらえたらと思います。
顔面フィードバック仮説について
ここで1つ、介護士の皆様に共有したい、感情に関する心理学の知識があるんですが、顔面フィードバック仮説って聞いた事ありますか?顔面サンドバッグじゃないですよ。顔面フィードバックです。
顔面フィードバック仮説とは、アメリカの心理学者、トムキンスが提唱したもので、人は幸せそうな表情をすると、実際に、ある程度幸せな気持ちになるというものです。
人間の脳は、幸せだから笑うのか、笑うから幸せなのかが、イマイチ理解できていないそうで、笑顔を作ると、なんか幸せになった気がするというメカニズムがあるそうです。
何が言いたいかって、普段から、利用者さんに笑顔を作ってもらえるように接するべきなんですね。
当然、利用者さんの気分が良いと、介護拒否は起こりにくくなりますし、気分が悪いと、介護拒否は起こりやすくなります。
普段から利用者のQOL向上を意識したケアを行う事で、利用者の介護拒否の頻度が減り、介護士側の介護負担が軽減し、利用者とwin-winの関係性が築けるという事です。
顔面フィードバック仮説を狙って、毎日利用者さんに笑顔を作ってもらい、介護拒否を極限まで発生しにくくする環境を作っていきましょう。
最後に
顔面フィードバックって、言葉の治安が悪いですよね。お顔フィードバックにしてほしかった。お顔パックみたいなニュアンスで。
以上、利用者を感情的にさせない介護を意識しつつも、短時間で2回感情的にさせてしまった場合は、介護を諦める等の対応をとる事が必要な時もありますよーみたいな感じの内容でした。
おやすみトムキンス。
【退職・転職(就職)を考えている方にオススメ記事↓】
これまでに紹介した介護士専門の転職(求人)サイトまとめ - 介護職員の戦闘力が上がるブログ
カテゴリー上部に、僕がオススメする介護士専門の転職サポート(求人)サイトや、資格取得サポートサイトの紹介ページがありますので、退職・転職を考えている方や、何か資格を取得しようと考えている方は是非ご覧ください。
Twitter、公式LINE、instagram、YouTube(遊んでます)
もやってます。下にあるプロフィールの所にリンクを貼っていますので、そちらの方もよろしくお願いします。